牟礼慶子

魂の領分 牟礼慶子詩集

1965年12月、思潮社から刊行された牟礼慶子(1929~2012)の第2詩集。装幀は安倍真知。 五年前にはじめての詩集「来歴」を出したとき、これでやっと私のうつわはからになったかと、何とも言えない解放感に肩の軽くなる思いをした。自分のすみか――つまり、世…

日日変幻 牟礼慶子詩集

1972年5月、山梨シルクセンター出版部から刊行された牟礼慶子(1929~2012)の第3詩集。装幀は安部真知(1947~1993)。「現代女性詩人叢書 」6番。(安倍真知は安部公房夫人) 風景というものを、四角に切りとった平面にしか見なかった若年のころ、私はいつ…

ことばの冠 牟礼慶子詩集

1989年12月、花神社から刊行された牟礼慶子(1929~2012)の第4詩集。装画は吉原英雄(1931~2007)。 詩誌に属さず、依頼を受けて書くことも極く稀であったここ十年ほど、心に根ざしたことばがゆっくり育って行くのを待ちながら、少しずつ詩を書き続けてき…

来歴 牟礼慶子詩集

1960年6月、世代社から刊行された牟礼慶子(1929~2012)の第1詩集。装幀は長尾みのる(1929~2016)。解説は鮎川信夫(1920~1986)。 牟礼さんの詩に、私が初めて接したのは、六、七年前のことであつたと思う。この詩集の第Ⅰ部に収められている「山羊」「…

路上のたましい 牟礼慶子

1992年10月、思潮社から刊行された牟礼慶子(1929~2012)による鮎川信夫(1920~1986)評伝。装幀は芦澤泰偉。 目次 路上のたましい 転生のたくらみ 「荒地」以前 「荒地」の原風景 同時代の遺産 何者でもない存在として 帰還 あわれな生命を養う場所 君の…