2019-03-26から1日間の記事一覧

夜の詩人たち 清水昶

1975年7月、青土社から刊行された清水昶(1940~2011)の評論集。装幀は宮園洋。 なんという題名の小説だったか、もう忘れてしまったが吉行淳之介の小説に「いずれ、あいつもこんなふうになる」といって煙草の吸殻をひねり潰すように灰皿にねじ込む一描写を…

夢刺し 三井葉子詩集

1969年8月、思潮社から刊行された三井葉子の詩集。 目次 赤まんま 魚 たんす 雪 つつじ のど よる さくら つづら 雨だれ 花 煙 花 藤 恋 恋 恋 椀 ひかる君(きみ) 盃 もくれん 花 なりも扁平になって 山焼け 火が移るまでを 五月の藤 雨 心中 かたひら ら…

かつて座亜謙什と名乗った人への九連の散文詩 入沢康夫詩集

1988年6月、青土社から刊行された入沢康夫の詩集。函装画は菅井汲「黒鬼」。 目次 エスキス (第二のエスキス) 第三のエスキス 第四のエスキス 第五のエスキス 第六のエスキス (第七のエスキス) 第八のエスキス 第九のエスキス 書評等詩はどこにあるか(谷内…

立ちどまって 李禹煥詩集

2001年4月、書肆山田から刊行された美術家・李禹煥(1936~)の詩集。付録栞は高橋睦郎による解説「自らの表現を表現たらしめる者」。 図らずも詩集を出すことになり、嬉しいやら恥ずかしいやら妙な気分である。というのも、少年の頃から詩らしきものを書い…

ひるがほ抄 室生とみ子遺稿集

1966年3月、「ひるがほ抄」編輯所から刊行された室生とみ子の遺稿集。編集は室生朝子。装画は安西啓明。 母の死後父と一緒に、母の部屋の箪笥の整理をしていた時、思いがけず沢山の原稿類を見出した。父は母が何か書いているらしいことは知っていた。その微…