背徳者 悩める魂の告白 江口榛一

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 1957年1月、実業之日本社から刊行された江口榛一(1914~1979)の自伝小説。

 

目次

序詩

  • 春の谷間
  • 松花江のほとり
  • 楡の実の歌
  • 新婚
  • 赤坂書店
  • 荒野へ
  • 女秘書
  • 秘密党員
  • 漂泊のおきて
  • 碑銘
  • 洗礼
  • 地の塩の箱

あとがき


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私の函館地図 川崎彰彦

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 1976年11月、たいまつ社から刊行された川崎彰彦のエッセイ集。挿画は鵜川五郎、装幀は藤堂修。

 

 きょねんのこと、大阪での年少の友人である高村三郎君が、どういうわけか、私が折り折りの小冊子のもとめに応じて書き散らした函館に関する文章を集めて本にしようと言いだし、みずからガリ版を切り、ローラーを押し、丁合いをやり、『私の函館地図』という本を二百部つくってくれた。これは、自慢ではないが、わりと売れた。といっても二百部の枠内での話であるが。
 こんど、たいまつ社が絵のはいった活字の本で増補改訂版を出してくれることになり、うれしくはあるが、ねぼけまなこのまま明るいところへ引き出されたようで面映ゆい。
 ここに集められた小さな文章の群れは、二十代から三十代にかけての十年間を函館で暮らした私の、函館への私的な挨拶状にすぎない。読み返してみると、酒ばかり飲んでいたようである。その状態は、大阪で暮らしているいまも、すこしも変わっていない。そんな男の書いたものが、いくらかでも普遍性をもちうるとすれば、それは函館という古い開港場と、そこに住み続けてきた人々の独特の魅力――気位の高い開放性といったようなものに負うているだろう。
 たいまつ社版が出るに当たってなによりうれしいのは、函館という名前はなくても函館のおもかげのある愛すべき作品をいくつも書いてこられた長谷川四郎さんから文がいただけたこと、函館近郊に住む猛禽のような画家・鵜川五郎さんが新たに取材をして絵を描いてくださったことだ。これらによって、私の地図は光彩を得た。
 ガリ版では、巻末に函館でのサークル体験の記録をおさめていたが、これは省き、かわりに、この夏、九年ぶりにおとずれた函館の印象記を入れた。「わが函館戦記」「おでん屋の須田さん」も旧版にはなかったものである。
(「あとがき」より)


目次

  • 船見町
  • 弁天町
  • 旧鍛治町・大黒町
  • 大町・末広町
  • 銀座
  • 青柳町
  • 谷地頭・住吉町
  • 大門
  • 堀川町
  • 人見町
  • 乃木町
  • 湯川·錢亀沢
  • 函館山・函館湾
  • 五稜郭
  • 榎本軍占領下の七カ月
  • 調べ残したこと
  • 冬の函館
  • 湯の川の匂い
  • 函館R軒
  • わが函館戦記
  • おでん屋の須田さん
  • 九年ぶりの函館

大雪の朝のトロントの歌 長谷川四郎
あとがき


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夢違い 由起しげ子

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 1960年7月、光文社から刊行された由起しげ子(1900~1969)の短篇集。装幀は清川泰次。

 

目次

  • 漁火
  • 夢違い
  • 大事な人
  • 痺れる予感
  • わが背信


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川音 舟橋聖一

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 1940年5月、実業之日本社から刊行された舟橋聖一(1904~1976)の短篇集。装幀は海老原喜之助。

 

目次

  • 川音
  • 谷間の宿
  • 枯木
  • 眠る女
  • 山雨
  • 温室
  • 贅指と女
  • 白いベットの廃園
  • 由美
  • 天一
  • うしろ姿
  • 屋上庭園
  • 新秋、海濱の女
  • 花と繃帯
  • 子供の肉體

あとがき


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ボヘミヤの小さな城 ネルヴァル

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 1950年2月、創元社から刊行されたジュラール・ド・ネルヴァル(1805~1855)の詩文集。翻訳は中村眞一郎(1918~1997)。

 

目次

解説
I

  • ボヘミヤの小さな城
  • 第一の城
  • 第二の城
  • 第三の城
  • 逆說と眞理

II

  • 十月の夜
  • 散步と囘想

III

  • 小說素材
  • 悲壯物語
  • 維納の戀

IV


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