2018-05-09から1日間の記事一覧

黒い河 冨島健夫

1956年10月、河出書房から刊行された冨島健夫の長篇小説。装幀は大野隆也。 「黒い河」 丹羽文雄 これは風変りな恋愛小説である。恋愛をとりまく奇妙な環境が面白い。作者の若々しい好奇心にもえた目と、レアリストとしての目が、うまく調和している。いくた…

洪水の後 野口武彦

1969年12月、河出書房新社から刊行された野口武彦(1937~)の短編小説集。装幀は宮下登喜雄。 目次 洪水の後 価値ある朝 ピケットライン 愛玩動物 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

万骨の野 桂英澄

1974年12月、光風社書店から刊行された桂英澄の短篇集。装幀は関野準一郎。 目次 喪家の狗 首陽山 詩 蒼海 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

頭の中の兵士 壺井繁治詩集

1956年、緑書房から刊行された壺井繁治の詩集。表紙はピカソ。挿画は池田龍雄。 目次 Ⅰ 頭の中の兵士 一九二五年 勲章 一九二五年 不可解な微笑 一九一九年 狂える家 一九二六年 トランクの中から生れた話 一九二六年 旗を振る狂人 一九二六年 シルク・ハッ…

ひとつの町のかたち 遠藤めぐみ

2006年5月、書肆侃侃房から刊行された遠藤めぐみの長篇小説。装幀は日高信生。 NDLで検索Amazonで検索

鳥居昌三詩集

2013年11月、指月社から刊行された鳥居昌三の詩集。 目次 未刊詩篇 VOUNo.56-60,1957-1958 青いnude 回転するtorso nudefantasia 遮断された夜のnude ガラスのnude 火の装置 扉 apreface北園克衛 声のない真昼の瞬間 失われた時間 冬の肖像 白の記憶 虚体か…

回想 戦後の文学 谷田昌平

1988年4月、筑摩書房から刊行された谷田昌平(1923~2007)のエッセイ。装幀は吉岡実。付録栞は遠藤周作、吉行淳之介、中村真一郎。谷田は詩人・牟礼慶子の夫。 目次 編集者になるまで――堀辰雄との縁 昭和二十八年の夏――小説家の生活に初めて接して 福永武彦…

背徳者 悩める魂の告白 江口榛一

1957年1月、実業之日本社から刊行された江口榛一(1914~1979)の自伝小説。 目次 序詩 春の谷間 松花江のほとり 楡の実の歌 新婚 赤坂書店 荒野へ 女秘書 秘密党員 漂泊のおきて 碑銘 洗礼 地の塩の箱 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤ…

廃園 原田康子

1958年2月、筑摩書房から刊行された原田康子(1928~2009)の長篇小説「廃園」の限定版。口絵撮影は横田正知。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ならば黎明 正津勉詩集

1977年9月、書紀書林から刊行された正津勉(1945~)の第2詩集。 目次 ならば黎明 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ 虐 燦 湾 筑豊 生誕 花嫁 廃兵 チャイらのために Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

私の函館地図 川崎彰彦

1976年11月、たいまつ社から刊行された川崎彰彦のエッセイ集。挿画は鵜川五郎、装幀は藤堂修。 きょねんのこと、大阪での年少の友人である高村三郎君が、どういうわけか、私が折り折りの小冊子のもとめに応じて書き散らした函館に関する文章を集めて本にしよ…

夢違い 由起しげ子

1960年7月、光文社から刊行された由起しげ子(1900~1969)の短篇集。装幀は清川泰次。 目次 漁火 夢違い 大事な人 痺れる予感 わが背信 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

川音 舟橋聖一

1940年5月、実業之日本社から刊行された舟橋聖一(1904~1976)の短篇集。装幀は海老原喜之助。 目次 川音 谷間の宿 枯木 眠る女 山雨 温室 虹 贅指と女 白いベットの廃園 由美 水天一碧 うしろ姿 屋上庭園 新秋、海濱の女 花と繃帯 子供の肉體 あとがき NDL…

ボヘミヤの小さな城 ネルヴァル

1950年2月、創元社から刊行されたジュラール・ド・ネルヴァル(1805~1855)の詩文集。翻訳は中村眞一郎(1918~1997)。 目次 解説I ボヘミヤの小さな城 第一の城 第二の城 第三の城 逆說と眞理 II 十月の夜 散步と囘想 III 小說素材 悲壯物語 維納の戀 IV …

北邊記 鶴田知也

1939年6月、砂子屋書房から刊行された鶴田知也(1902~1988)の短編集。 目次 牡鹿の崖 八雲にて 摩周湖 ユーラツプ河の秋 篠原中佐と若林中佐 農夫と踊子 和蘭豆百害之事 ピリカベツの驛遞 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

短歌の書 北原白秋

1942年3月、河出書房から刊行された北原白秋(1885~1942)の評論集。 目次 一 短歌本質論 定型短歌論 短歌鑑賞論 短歌と信念 自然觀照我觀 律動生々論 詩魂常住論 二 多磨の書 多磨宣言 多磨綱領 短歌心緣 多磨の精神と態度 知命を踰えて 多磨一家言 多磨の…

悲しきギャング・スター 川瀬正樹詩集

1980年3月、キキの会から刊行された川瀬正樹の詩集。装幀は金子康良。 目次 リズム・アンド・ブルース 悲しきギャング・スター 追憶 ナイフの森 蝶 朝の嫌いな娘 解説 過去を奪回するリズムの力 青木はるみ 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

光州詩片 金時鐘詩集

1983年11月、福武書店から刊行された金時鐘(1929~)の第5詩集。装幀は田村義也。 目次 扉Ⅰ 風 ほつれ 遠雷 まだあるとすれば 火 崖 Ⅱ 褪せる時のなか この深い空の底を 骨 窓 噤む言葉――朴寛鉉に 囚 浅い通夜 冥福を祈るな Ⅲ そうして、今 三年 距離 狂う…

わが詩わが旅 木下夕爾エッセイ集

1985年8月、内外印刷出版部から刊行された木下夕爾(1914~1965)のエッセイ集。編集は高田英之助、表紙絵は中山一郎。 一びんの紫インク 堀口大学 木下夕爾君とは面識なしに終ってしまった。三十数年前『若草』詩欄の昔から、僕を師とも思い、慕ってもくれ…

女中部屋 森田素夫

1957年9月、小壺天書房から刊行された森田素夫(1911~1961)の短篇集説集。装幀は堀越鬼。 ここに収めた七篇はすべて私の故郷に取材したものだが、ヒロインが女中さんだということで一篇一篇につながりが出来た。戦前、戦時中、戦後と時代の移り変りにした…

残酷な場所 十三の小さな物語 小久保均

1975年9月、溪水社から刊行された小久保均(1930~)の連作短編集。 人はそれぞれの内部に、いくつかの”情景”を蔵い込んでいはしないだろうか。それはときとして”情景”というにはあまりに模糊としていて、見定めようとすれば逃げ水のように消え去ってしまう…

明けゆく空 藤蔭静枝

1943年12月、藤蔭會から刊行された藤蔭静枝(藤蔭静樹 1880~1966)の歌集。装幀は和田英作。画像は函欠本。藤蔭は永井荷風の前妻。 目次 序・佐佐木信綱先生 麻の花 君が家 龍膽 ひとり 落葉のをどり 白鳩 折々に 伊豆吉奈温泉 山城町 柏崎 歸り來て 福地先…

情熱の嵐 井上康文

1924年6月、大同館書店から刊行された井上康文の詩文集。 目次 散文詩 詩人と建築技師 蟻と地上 若木と老木との對話 戀を戀する男 彼女の涙 移轉 女學生と電車 笑ひを失つた顏 欲情 農夫と畫家 蟲の精と薔薇の戀(舞踊詩劇) 亂舞者(舞踊詩劇) 廣告の人間 …

漱石論 鏡あるいは夢の書法 芳川泰久

1994年5月、河出書房新社から刊行された芳川泰久の評論集。装幀は東恩納裕一。 目次 この本はいかに書かれたか――あるいは”温度差”の発見 Ⅰ 熱力学的ディスクール 夢の書法 漱石的風景を読む フロイト的地勢図を読む 鏡と女 漱石双籍・送籍・僧籍という署名 …

ある永遠の序奏 遺された詩文集 大宅歩

1967年5月、南北社から刊行された大宅歩(1932~1966)の遺稿集。表紙写真は下平昭一。大宅壮一の長男。 目次 大宅歩・略年譜 Ⅰ 詩編 『習作一』 『箴言と散文詩のために』より その他 Ⅱ 歳言 『愛と自意識との闘い』 『歳言と散文詩のために』より ノオトⅠ …

泉のこだま 詩・美・音楽の世界 片山敏彦

1959年2月、アポロン社から刊行された片山敏彦(1898~1960)の随筆集。「アポロン双書」6。画像は1966年の再版。 目次 はしがき I 泉のこだま 生きようとする意志 青空の下で 詩を思う 詩心の静かな力 II エマソン ラビンドラナート・タゴール ベルナデット…

詩人 金子光晴

1957年8月、平凡社から刊行された金子光晴(1895~1975)の自伝。装幀は麻生三郎。「人間の記録双書」。 目次 第一部 洞窟に生み落されて 洞窟に生み落されて 第一の「血のさわぎ」 日本の脂(やに)と西洋の香気 漢学から文学へ もう一つの導火線 ドリアン…

娼婦マヤ ギャンチョン

1952年6月、白水社から刊行されたシモン・ギャンチョンの戯曲。翻訳は小松清(1901~1962)。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

愛の扉 吉田絃二郎

1958年2月、第二書房から刊行された吉田絃二郎の遺作。戦前未発表。装幀は三井美尾子。解説は中河與一。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

女性五十講 山川菊栄

1933年8月、改造社から刊行された山川菊栄の評論集。 本書は著者が數年このかた世間に起った大小さまざまの事件について、その折々に發表した批判や感想や解説をまとめたものである。その中には現に生きて居り、日々に變化し、發展しつゝある當面の問題も多…