2021-05-01から1日間の記事一覧

春の曲 木村宙平詩集

1980年4月、私家版として刊行された木村宙平の詩集。題字は神保光太郎、装幀は白根光夫。刊行時の著者の住所は横浜市旭区。 昭和十九年の終刊に至る一時期の詩誌「四季」や「四季詩集」(昭和十六年)に会員として接触し、実作に思ひを凝らした日々は遠い昔に…

鴨と鮒 伊藤永之介

1942年9月、三杏書院から刊行された伊藤永之介(1903~1959)の短編小説集。装幀は勝平得之。 ここに収めた作品は、「四方山話」といふ題でぽつぽつ書き貯めて來た大體原稿紙にして十枚から二十枚程度のきはめて短い小説ばかりである。このごろの短篇小說は…

青鞜の女 加藤みどり 岩田ななつ

1993年4月、青弓社から刊行された岩田ななつ(1964~)による加藤みどりの評伝小説。著者は山形県酒田市生まれ。 明治四十四年九月一日、日本で初めて、女だけの手で、女のために、文芸雑誌「青鞜」が創刊された。 その「青鞜」が育てた作家に、加藤みどり(…