2022-07-10から1日間の記事一覧

風の自叙伝 野本三吉

1982年10月、新宿書房から刊行された野本三吉(1941~)によるノンフィクション。装幀は田村義也。 目次 クマさんの唄――工藤勇吉さん 上肩一代――佐藤勘治さん 巷の哲学者――宮園勇一さん 寿哀歌――大野健一さん 再会――高村武夫さん 還俗の生きざま――藤岡慶秋さ…

神の残した黒い穴 現代アメリカ南部の小説 須山静夫

1978年9月、花曜社から刊行された須山静夫(1925~2011)の評論集。 目次 序言 Ⅰ アメリカ南部小説の全体像 南部のルネッサンス――輩出する才能 現代の状況――フォークナー以後 1 新しい波 2 土地と文学 3 世界文学への登場 4 疾風怒濤の未来へ 展望と分析――F…

麻痺した顔 らいの検診カルテから 原田禹雄

1979年5月、ルガール社から刊行された原田禹雄(1925~)の記録集。著者はハンセン病療養所の国立療養所長島愛生園医長、邑久光明園長、等歴任。著者は、寺山修司、塚本邦雄、山中智恵子らと共に、前衛短歌誌「極」で活躍。 主として戦後になってから、らい…

時代報告 近野十志夫詩集

1977年5月、青磁社から刊行された近野十志夫(1946~)の第2詩集。装幀は西川一男、イラストは伊藤よしひろ。著者は東京生まれ、刊行時の住所は江戸川区。 早いもので第一詩集を出してから六年もたった。僕はあいかわらず戦争を知らないことに苛立ちを感じた…