鮎吉、船吉、春吉 室生犀星

f:id:bookface:20190807144018j:plainf:id:bookface:20190807144021j:plain

 1942年4月、小学館から刊行された室生犀星の童話集。装幀は恩地孝四郎、挿画は大石哲路。画像は裸本。

 

 私が童話といふものをかいたのは、ここ一二年のうちでありまして、童話作家としてはまだ國民學校の生徒と同じであります。けれども、私もいよいよべんきやうすれば、きつとおもしろい、ためになるものがたくさんかけることと思ひます。
 三吉ものがたり(鮎吉・船吉・春吉)は長いものですが、こんな長いお話もはじめてかいたのです。私はこのお話をかいてみて、おとなのあたまのおくの方に、まだ、たくさん子どものじぶんのことがのこってみることが、よくわかりました。それをだんだんかいてみてゆくつもりであります。


目次

  • 鮎吉、船吉、春吉
  •  一鮭取り小屋
  •  二ぼろ船
  •  三船吉のおとうさん
  •  四ボール紙の軍艦
  •  五きりぎりすの博士
  •  六川の王さま
  •  七こほろぎ、せみ、はあり
  •  八船の中でごはん
  •  九春吉の家
  •  十二年なまづ
  •  十一鮎吉、船吉、春吉の家
  •  十二春吉石がき
  • おにぎり
  • かけすの逃げた話
  • ねこのをばさん
  • うそつきをぢさん
  • 水の中の夏
  • くらげとくぢらの話

 

NDLで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索