1984年6月、草韻新社から刊行された蒲生光義の短編小説集。装画は高荒真樹一、イラストは清水杏人。蒲生は俳人。
還暦を過ぎてより書きし老の世迷い言を 長い間の俳句の友 清水基吉の好意により彼の主宰する日矢誌に連載されたものである おめおめと老いた文学少年とお笑い下さい
(「あとがき」より)
目次
- 稲の花の頃
- 蟬時雨
- お帰り
- 孔雀の臍
- 雪女郎
- 耳よりな話
- 飲食
- おとぼけ
- 大悲劇
- 一盗
- 二婢
- 三妄
- 四妓
- 五妻
- 小僧の仏様
- 乙女河岸
- 千夜一夜
- 月参り
- 予行演習
- たらちね
- 優曇華
- 祭
- 月明り
- 河太郎
- 大坂上界隈―元勲の孫たち―
- 朝湯
- 大坂上界隈―大満州―
- 南無大師 遍照金剛
- 新松子
- 葦の角
- 神鳴り
あとがき