1977年6月、編集工房ノアから刊行された大野新(1928~2010)のエッセイ集。装幀は粟津謙太郎。
目次
Ⅰ
- 石原吉郎論――「ある<共生>の経験から」をめぐって
- 「位置」の位置
- 虚の顔
- 「動く標的」との対峙――清水昶『石原吉郎』
- 抽象の魔の鎮魂歌――詩集『北條』
- 「鬼」の時期の石原吉郎
- 詩人の風貌――シンポジウム傍聴記
Ⅱ
- 酔態その他・中江俊夫覚書
- 苦い俯視――清水昶肖像
- 清水哲男への喝采――美しい五月の賞へ
- 「犬」を届ける――粕谷栄市の喩の下限
- おくれてきた読者――黒田喜夫の「除名」考
- 嵯峨信之論――「愛と死の数え唄」について
Ⅲ
- 水と魂
- 声
- ある<旅>
- 「ノッポとチビ」の推移
- 短歌との訣れ
- 短詩型離脱者のノオト
- 「首」論
- 最若輩と最年長
Ⅳ
あとがき