1978年10月、永井出版企画から刊行された清田政信(1937~)の第3詩集。画像は裸本。
目次
Ⅰ
- 蘇生の方法
- 原生の家
- 佇立
- 無為の秋
- 眠りと疾走
- 国原への試みⅠ
- 国原への試みⅡ
- 拮抗
- 亡命
Ⅱ
Ⅲ
- 落下の畏怖
- 出立前期
- 無言の現在
- あらぶる
- 島痛み
- 苦悩の方法
- 異郷から
- 啞者を撃つ
- 渇水期
1976年9月、ほくと事業出版から刊行された鈴木達朗の詩集。
詩を書かなくなってから――正確に言うと、書けなくなってから二十余年になる。
その間、誠実に生きてきた積りだが、もともと底の浅い泉が涸れたのであろう、ただの一行も書けずに今日に到った。それに、人それぞれに定められた運命航路とでも言おうか、病児の養育に腐心する毎日が、十数年来続いて、きれいごとの詩作の余裕など、何処かへ吹飛んでしまった。そんな訳で、若い頃の作品など、現在の私には他人の寝言にもひとしいのだが、それでも時には、二十年前がまるで昨日であったかのような錯覚めいた感情が、ふっと起こったりする。もしかすると、そのような感情が、難破しかけた船を辛うじて支えてきたのかも知れない。そんな折には、また当時のような心の燃焼で何か書いてみたい、と考えたりするこの頃である。
(「あとがき」より)
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あとがき