2006年10月、世界文化社から刊行された高橋順子のエッセイ集。カバー表は津軽ごきん刺し、撮影は藤森武。帯画は田村嘉野、装幀は長谷川徹。
目次
Ⅰ
- 折節の記
- 春 詩的生活
- 三月豆
- イワシとメダカ
- 泣くに泣けないときに
- 連れ合い考
- 柳川のどんこ舟
- したがう耳
Ⅱ
- 風の呼び名
- めぐる「花」
- 桜幻想考
- 雨冠のしずく
- 四季の雨暦
- 雨の音
- 鬼の雨
Ⅲ
Ⅳ
- 江戸の女俳諧師 斯波園女
- 良寛さんをめぐって
- 二つの顔
- その史跡をめぐって
- 良寛さんと妹たち
- 良寛さんと山田のおよしさ
- 良寛さんと貞心尼 その一
- 良寛さんと貞心尼 その二
- 仁王の足 正岡子規
- 萩原朔太郎『月に吠える』
- 中原中也の喪失感
- 文士の妻の手紙
- 彼岸と此岸(しがん) 中村苑子(そのこ)
- 猥雑な洗練 金子兜太(とうた)
- 富小路禎子(とみのこうじよしこ)さん
- 曼珠沙華一生のごとし
- したたかな作歌意識
- 言葉を生きる詩人たち
- 吉原幸子さん
- 悪夢
- 受難の詩人
- 新川和江さんの川
- 女どきの白洲さん
- 連詩の宗匠(そうしょう) 大岡信さん
あとがき