2021-03-22から1日間の記事一覧

詩論 小野十三郎

1949年8月、不二書房から刊行された小野十三郎(1903~1996)の詩論。装幀は高橋綿吉。1947年刊行の真善美社版に加筆訂正を行ったもの。 一、これらの諸斷片の大方は戰爭中、雑誌「文化組織」に連載されたものである。一、一本とするにあたつてわざと元の無…

制服 飯村亀次詩集

1955年3月、昭森社から刊行された飯村亀次の詩集。 この詩集に序文をかくことは、私にとって一つのかえがたいよろこびである。私はかねて飯村君に詩集を出すことをすすめてきた。詩人にとって、詩集こそ唯一の生命であり、また、ときどき詩集をまとめて自己…

月の輪書林 古書目録を一考す。 かわじもとたか

2016年1月、杉並けやき出版から刊行されたかわじもとたか(1949~)による古書エッセイ集。著者は高知市生まれ。 これは「月の輪書林古書目録を一考す。」と題しているが古書目録論ではない。つまり論評ではないのである。一目見た時に感じる「何かを感じた…

北畠重直詩集

1988年3月、不動工房から刊行された北畠重直の第4詩集。刊行時の著者の住所は三重県度会郡。 「荒地詩集」を読んだのが高校二・三年生の頃であった。地方の高校生としては早熟と言えるが、それは自分が早熟なのではなく早熟な友人が居たからである。初期のユ…