2016年1月、杉並けやき出版から刊行されたかわじもとたか(1949~)による古書エッセイ集。著者は高知市生まれ。
これは「月の輪書林古書目録を一考す。」と題しているが古書目録論ではない。つまり論評ではないのである。一目見た時に感じる「何かを感じたモノ」を書いたものだ。古書目録に載った本と私の感覚がsympathizeした本についてのことである。共感した、とか同調した本を見出したときの体感と解釈していただければいいのだ。月の輪書林・高橋徹の34歳から56歳までの売り手としての関心ごとと(1992年~2014年の古書目録にみた)いまの66歳の私の関心ごとの一致を感じた本、その他についての覚書みたいなものである。
月の輪書林・高橋徹とは古書店だが店舗を持たず通販専門の店で「古書目録」を発行している。ほかには古書会館でやられる古書展示会に出品していて著書が2冊ある。
注目したのは何時ごろのことだったろうか。自家目録第9号「特集古河三樹松散歩」平成8年2月発行からあたりからだろうか。神保町の古書会館で開かれている古書展の合同目録に案内が載っていて、ハガキを送ったのと思う。それから毎号送って貰えるようになったのだ。
(「まえがき」より)
目次
- まえがき
- 趣味の古書展
- 「本の散歩」2,4,8,9号
- 「本の散歩展」目録
- 五反田古書展
- 五反田遊古会
- 人名索引