2020年4月、土曜美術社出版販売から刊行された愛敬浩一(1952~)の詩集成。装幀は森本良成。
目次
・詩篇
・詩集「しらすおろし』(一九八六年) 抄
- しらすおろし
- 満月ですね
- 声
・詩集「夏が過ぎるまで」(二〇〇六年) 抄
- 朝の水やり
- 連取(つなとり)本町
- 吉凶の四つ角
- 古代エジプトの絵のような
- 六月の一番暑い日
- 月曜日の朝
- 旅その他
- いつもの四つ角
- スプーン
- 芝刈り
- くちびるで
- 夢
- いつもの羊
- 錨
- ミルキィウェイ
- マニラロープ
- 水道橋のホテルにて
- ハイウェイ
- 詩はいづみちゃん先輩から湧く
- 人買ひ舟(閑吟集・一三一番歌)
・詩集『母の魔法』(二〇一五年)抄
・詩集「それは阿Qだと石毛拓郎が言う」 (二〇一八年)抄
・それは阿Qだと石毛拓郎が言う
- 私史
- 少年時(その一)
- 少年時(その二)
- 少年時(その三)
- 少年時(その四)
- 少年時(その五)
- 少年時(その六)
- 少年時(その七)
- 少年時(その八)
- 少年時(その九)
- 少年時(その十)
- 少年時(その十一)
- 少年時(その十二)
- それは阿Qだと石毛拓郎が言う
- 映画『清作の妻』の兵助
- 弔い
- 顔について
- 時間術
- 考察
- 光って/見える
・田中絹代が歩いている
- 田中絹代が歩いている
- 田中絹代が振り返る
- 小山和郎さんと真下章さん
- 名前
- おじいさん
- 連作 炎天下の「ブローカー野」を行く
- 炎天下の「ブローカー野(や)」を行く
- 発語
- 犬のように
- 野盗
- 新しい季節
- 詩の一行のような
- ラストシーン
- 春の日
- 花火
- 袋田の滝
- ラストシーン
- 霜のように
- 古管
- 待合室にて
・野津明彦詩集『歳々』のために
- 星の時代
- 日曜日には
- 擦(す)られた燐(りん)に呼ばれ
- 偽書
- 報告
- 岬
・未収録詩篇
- 冬の始まり
- ブラック・ホール
・エッセイ
- ある詩人の死―清水節郎
- 追悼・下村康臣
- 小山和郎さんのこと
- 書評 真下章詩集『ゑひもせす』
- 詩誌「詩的現代」における黒田喜夫
- 誤解される清水房之丞 土屋文明記念文学館 第6回企画展 〈清水房之丞と詩誌
- 「上州詩人」〉展を見て
- 大手拓次の詩「銀の足鐶」を読む
- 現代詩が消えた――青山みゆき編訳新・世界現代詩文庫7「ネイティヴ・アメリカン詩集』を読んで
- 若尾文子という切り口
・解説
村嶋正浩 「おいしい」ということ
村嶋正浩 「それは阿Qだと石毛拓郎が言う」だなんて、究極の決めゼリフじゃないか
川島洋 「カクさん」はいま――「それは阿Qだと石毛拓郎が言う」の連作
谷内修三 いくつかの詩篇について
年譜