このブログについて

 

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bookface=本の顔=表紙=書影=装幀=装丁=装釘=装本=装画。所有している本や新たに購入した本の備忘録。新刊本よりも墓石化している古書が多い。感想文を書くことがあるかもしれないが、基本的には表紙(裸本の場合は扉)と目次と書誌情報。第○詩集という記述には不正確なものもある。

本家ブログ「(いそがい・はじめの)杉並ファクトチェック」もよろしく。(2019.2.26)

杉並区に古本屋さんは何軒あるの?
杉並区に詩人は何人いるのか調べてみました
 

ヤフオクで全額募金のチャリティ・オークションを始めました。昨年、郵送料が変わったので試行錯誤すると思いますが、ご登録のほど、よろしくお願いします。お宝があるかもしれませんよ! 出品リスト→ https://auctions.yahoo.co.jp/seller/hisogai (2019.4.2)

 

 

遺愛集 島秋人

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 1967年12月、東京美術から刊行された島秋人(1934~1967)の遺稿歌文集。

 

私の怒りと悲しみはつきない

「わが死にてつぐない得るや被害者のみたまに詫びぬ確定の日に」
このような美しい心境に達した人間を何ゆえに国家は法の名の下に殺しうるのか。私は長い間、死刑への疑問を抱きつづけて来たが、死刑囚歌人島秋人氏の歌に触れたことは、私に死刑制度反対の確信をいよいよ強くさせてくれた。その島秋人氏は、私が死刑廃止を訴える映画「絞死刑」の脚本を書き上げた日に人知れず処刑されてしまった。今私は尽きることのない怒りと悲しみの中で、この歌集が一人でも多くの人に読まれることを祈るのみである。
(「帯文より/大島渚」) 

 

目次

序・窪田空穂

  • 昭和三十五年 初めて小説新潮に投稿し佳作となり活字になった。
  • 昭和三十六年 この年より毎日新聞に投稿する。
  • 昭和三十七年 この年「タイム」に紹介される。六月死刑確定す。十二月四日受洗。
  • 昭和三十八年 「毎日歌壇賞」受賞。父が面会に来る。文鳥一羽を飼うことを許される。
  • 昭和三十九年 父に新しく家があたえられる。わが送りし賞金二万円が、その基金と聞く。
  • 昭和四十年 信仰の姉に、角膜・遺体献納の為に必要と養母になってもらい、母を得る。
  • 昭和四十一年 自愛心を得て、幸福感深む。
  • 昭和四十二年 師父、窪田空穂先生の御死去。病床の和子を知り愛を結ぶ。

あとがき
島秋人さんの想い出・前坂和子
後記・窪田章一郎


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あめりか 筧槇二

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 1974年6月、山脈会から刊行された筧槇二(1930~)の短編小説集。カットは久保田昭三。山脈叢書3。


目次

  • 夕焼け
  • あめりか
  • 赤いカンナ
  • 除名

人は内なる像に何を問う 跋にかえて 木全圓壽


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合歓 鈴木貴子詩集

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 1985年5月、詩学社から刊行された鈴木貴子の第1詩集。


目次

part1

  • とんぼ
  • グラス
  • 落しもの
  • 薔薇
  • 梔子
  • 紫陽花
  • さざんか
  • 金木犀
  • 合歓
  • 柚子
  • 浜木綿
  • 花時計
  • 夏の花
  • 茄子
  • かおり

part2

  • 障子
  • 霞草
  • 夜行列車
  • はつあき
  • きりこ硝子
  • 捨てる
  • 街で
  • 薄氷
  • 海水帽
  • ヨット
  • 匂い
  • ポプリ
  • 窓に
  • 暮れる
  • 雲の呟き

匂いのガラス――鈴木貴子小論 宗左近


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風景18 松岡昭宏

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 2010年5月、筍書房から刊行された松岡昭宏(1927~2015)のエッセイ集。松岡は、小野十三郎とともに、大阪詩の教室、大阪文学学校、大阪文学協会、本の研究会、大阪編集教室等を開校・設立した。


目次

  • 死者たちはまだ若い
  • スペインの小さな村
  • 吉野山ヤマザクラ
  • 吉野山に花がすみ広がる
  • 山に登る
  • 今年の夏も蝉はやってくるか
  • 飛鳥で古老に出会った
  • 近江八幡大中の牛
  • 三輪のそうめん
  • まもなくツクシが顔を出す
  • 北川荘平さんのこと
  • 井上俊夫さんのこと
  • 正司歌江さんのこと
  • 大山昭子さんのこと
  • 金子光晴さんのこと
  • 手術は終わりましたよ
  • 病床から

あとがき

 

関連リンク
松岡昭宏さん(文校・初代事務局長)のご冥福をお祈りします。(大阪文学学校)


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餘裕(ゆとり) 上司小剣

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 1941年3月、東洋書館から刊行された上司小剣(1874~1947)の随筆集。

 

目次

塵外のいとなみ

  • 鴉と猫とのたたかひ 
  • 能因法師 
  • 蝉丸の話 
  • 蹇物語 

餘裕 無餘裕

  • 口と腹と 
  • 人心を揉みこなす手腕 
  • おかッかうな物 
  • ゆかたと兵古帶 
  • 御堂關白と近衞さん 
  • 七五三のお祝 
  • 物資不足・と趣味性 
  • 昔の儉約令と今の奢侈禁制 
  • 徒歩禮讃 
  • 政治家と醫者 
  • 結果に封する責任 
  • 欲しい先見の明 
  • 家族主義と職業の世襲 
  • 道徳心の發揚 
  • われらの文化生活とは 
  • 文弱の辯 
  • 鐵道の新體制 
  • 禮法と新體制 
  • 東京驛の思ひ出 

歴史の女性


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翼あるうた 日本女流詩集

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 1971年8月、童心社から刊行された女性詩アンソロジー。編者は新川和江。装画は堀文子。

 日本の伝統的文芸である和歌(短歌)や俳句も、広い意味では詩に数えられるが、今日、私たちが<詩>と呼んで、読んだり書いたりしているものは、明治の初期にヨーロッパからはいってきた表現形式で、日本に根をおろしてからの歴史は、まだ百年に満ちていない。それまでは詩といえば、これまた中国の詩を模したいわゆる漢詩で、漢字のみを用いて構成する詩は、角ばった趣きからいっても、男性のものであった。女性はもっぱらやわらかな大和ことばを用いた和歌を書いた。「敷島の道」といって、三十一文字の歌を書くことは、男女を問わず、日本人のたしなみのひとつでもあった。
 明治十五年、外山正一、矢田部良吉、井上哲次郎ら、東京大学の教授や助教授でもあった詩人たちが、ヨーロッパの詩の技法をとりいれて試作した、<和漢西洋ごちゃまぜ>の詩は、「新体詩」と名づけられて、それまでの日本にはなかった新しい詩の夜明けを告げる。けれど、女性の詩への進出は、それより少し遅れ、女性詩の元祖ともいうべき記念碑的な作品「君死にたもうことなかれ」が、『みだれ髪』の歌人與謝野晶子によって書かれるのは、明治も三十年代後半のことになる。精神の自由なはばたきを託するのに、詩という表現形式が、日本古来の文芸である和歌や俳句が与えてくれなかった、のびやかでつよいつばさを提供してくれたことは、のちに、詩人としてよりも、日本女性史の研究家や婦人運動家として、鮮烈な名をとどめることになる、高群逸枝伊藤野枝といったひとびとが、はげしい情熱を詩の上に吐露している事実をみても、うなずける気がする。
 だが、自由という語が含んでいるあらゆる要素をはなばなしく爆発させて、女性詩人たちが、それぞれの個性をぞんぶんに発揮し、多彩な活躍ぶりを示すようになるのは、婦人の手にも参政権が与えられた、第二次大戦終結後のこと、といってよいだろう。
 晶子以後、現代に至るまでの女性詩人十六人の作品を年代順に配列した、このアンソロジーは、明治・大正・昭和三代にわたる、日本の女性の精神史として読み味わってみても、ひとつの流れをはっきりと汲みとることができると思う。
 ここには収録が適わなかったが、左川ちか(故)、中野鈴子(故)、馬淵美意子(故)、坂本明子、新藤千恵、内山登美子、武村志保手塚久子、牟礼慶子、片瀬博子、石川逸子、多田智満子、富岡多恵子、高良留美子、山口洋子、吉原幸子財部鳥子、金沢星子、香川紘子、会田千衣子、<つばさある精神の所有者>たちの名を挙げはじめたら、とどまるところを知らぬほどに、わけても戦後の女性詩人の台頭ぶりは目ざましい。
(「<解説>つばさある精神の所有者/新川和江」より)

 

目次

  • 與謝野晶子
  •  君死にたもうことなかれ
  •  女
  • 深尾須磨子
  •  座
  •  笛吹き女
  •  白鳥
  • 竹内てるよ
  •  頬
  •  まんさくの花
  • 林芙美子
  •  秋のこころ
  •  苦しい唄
  • 永瀬清子
  •  私の足に
  •  梢
  • 中村千尾
  •  日附のない日記
  •  あどけない手紙
  • 高田敏子
  •  白い馬
  •  逃げた小鳥
  •  静かに訪れて
  • 三井ふたばこ
  •  みち
  •  はなしがい
  •  遠景
  • 滝口雅子
  •  男について
  •  詩を書くものは
  • 石垣りん
  •  表札
  •  私の前にある鍋とお釜と燃える火と
  • 堀内幸枝
  •  わが住処
  •  三時
  • 茨木のり子
  •  わたしが一番きれいだったとき
  •  六月
  •  小さな娘が思ったこと
  • 岸田衿子
  •  今日の思い出
  •  忘れた秋
  •  一日の物語
  • 新川和江
  •  わたしを束ねないで
  •  どこかで
  • 白石かずこ
  •  あそこを流れていくのは
  •  緑色のらんち
  •  落下
  • 吉行理恵
  •  悲歌
  •  羊を抱いて
  •  春

解説 新川和江


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