このブログについて

 

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bookface=本の顔=表紙=書影=装幀=装丁=装釘=装本=装画。所有している本や新たに購入した本の備忘録。新刊本よりも古書が多い。感想文を書くことがあるかもしれないが、基本的には表紙(裸本の場合は扉)と目次と書誌情報。第○詩集という記述には不正確なものもある。

透明な対象 ウラジーミル・ナボコフ

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 2002年11月、国書刊行会から刊行されたウラジーミル・ナボコフ(1899~1977)の長編小説。翻訳は若島正(1952~)と中田晶子の共訳。装画は安田千絵(1962~)、装幀・造本は前田英造。

 

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地図にない湖  篠原中子詩集

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 1986年10月、詩学社から刊行された篠原中子の第2詩集。装幀は十河雅典。解説は藤原定(1905~1990)。

 

 詩を書く人の誰でもがそうであるように私もまた純粋に自分だけのために私の心を見つめたり苦しみを探したりしています。それは誰からも疎外されずまた誰一人踏み込むことのできない私の自由でありひっそりとしている秘密な楽しみでもあります。
 あわただしい日々の生活に追われ何も考えないで暮していたり、時には私自身が思ってもいない方向に流されていたりすることもあります。そういう自分に気付くのもこうした秘密の時間です。私が生きてゆく中で私の心が書きたがっていることをぽつりぽつりと書きためていった。それがこの詩集になりました。
(「あとがき」より)


目次

  • 印旛沼
  • 道路工事
  • おしろい花
  • 午前八時
  • 雑踏
  • 夢の中の花
  • 養護老人ホームの午後
  • 地図にない湖
  • 老紳士の昼食
  • 日々
  • むし暑い日
  • 権力者
  • 白い手袋と紅いバラ
  • 末路
  • 遺書
  • 田中さんの息子
  • 神よ
  • 戦争を知らない教師のあなたへ
  • 小鳥
  • 宴の後
  • 西本願寺大谷本廟
  • 護摩
  • 新年
  • デート
  • 動物園
  • 白いハンカチーフ
  • 武ちゃん
  • 母の胸
  • 郷愁

覚めた詩ということ 藤原定
あとがき


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男娼の森 角達也

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 1949年4月、日比谷出版社から刊行された角達也の第1小説集。跋は菊岡久利(1909~1970)。

 

 さきに私は、「男娼の森」が「文藝読物」に掲載された時、無羂の変り種で、無類の変った体驗者である角達也から、平凡な作品が生れるわけがないと、不見轉で推薦の言葉をものしたことだったが、果してこれは世間の問題作となった。この話の怪奇さは、十分私たちの猟奇慾を満足させる。だがこれは作者のグロテスクの妄想の所産ではなく、生きている現実の、社会現象の、報告であることによって、猟奇以上のあるものを、私たちに感じさせる。それは現代日本を、剥き出しにした裸形の姿である。それはまた人間の、秘密の扉を開く、鍵ともなるもののようである。
 男色というもの、とくに研究したのでないから、よくは分らないが、起りは人類の発生とともにあり、洋の東西を問わず行われ、また行われつつあるということである。すでに男色があれば、男色に対應するものが、女性の間にあることも、容易に想像される。すべてこれ等は、天然の法則に背いた、性慾の倒錯であるが、倒錯が人間発生に件っているものだすれば、人間の構成のそもそもに、何かの間違いがあるのかも知れない。実際、あらゆる生物が、正しく自然の法則に従って、生殖を営んでいるのに、どうして人間だけが、自然のきめた規則を破るようになったのであろうか。
 私たちは、人とけだ物とを区別して、人は二本の足で歩行し、かつ推理する能力をもつなどと、いろいろの條件を数えている。では私たちが、四本足で這い、推理することをやめたら、性慾の倒錯もなくなるのであろうか。ともかく私たちは、人間であることをやめる以外に、解消する方法はあるまいと思われる、矛盾になやむ場合がしばしばある。人生の矛盾は性慾の倒錯にのみあるのではないのである。矛盾は永遠に負わねばならない、人生の運命だ。
 世間には、一つのイズムやイデオロギーが実現すると、あらゆる矛盾が、たちまち解消すると、妄信している人がある。だからといって私は、イズムやイデオオロギーを、無用だというのではない。それはたしかに、一つの矛盾を、解きほごす効能があるだろうからである。だが一つの矛盾が解消すると、すぐその後から新しい矛盾が起ってくるのを、知っておく必要はある。「男娼の森」は、私たちに動きのとれぬ人間の運命を、しみじみと味わせでくれるであろう。

 

昭和二十四年二月
阿部真之助 

 

目次

序 阿部真之助

跋 菊岡久利
あとがき

 

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ロシアに届かなかった手紙 ウラジーミル・ナボコフ

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 1981年12月、集英社から刊行されたウラジーミル・ナボコフ(1899~1977)の短編集。翻訳は加藤光也(1948~)。装幀・写真は司修(1936~)。

 

目次

  • ある夕映えの情景
  • 悪い日
  • アカザ
  • チョルブの帰還
  • 旅客
  • ロシアに届かなかった手紙
  • ベルリン案内
  • 呼びりん
  • 雷雨
  • 再会
  • 人生の一断面
  • クリスマス
  • 忙しい男

訳者あとがき


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君の時代の貴重な作家が死んだ朝に君が書いた幼い詩の復習 稲川方人詩集

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 1997年5月、書肆山田から刊行された稲川方人(1949~)の第8詩集。第5回萩原朔太郎賞候補作。

 

本書は、同題名の連作詩篇を中心に、それと、その周辺で書かれた詩篇とによって構成されている。多くは断片化され、再編集された。本書の全体は、一九七〇年代初期に起こったある特定の「事件」、そしてその二〇年後の夏に、駅の群像のなかで見た、半島の避暑地に向かう電車の窓に映ったある作家の姿、その後のそのふたつの、それぞれの意味での「死」、それらの具体性によって連続している。
(「覚書」より)

 

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伊豆物語 藤原審爾

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 1951年4月、東京文庫から刊行された藤原審爾(1921~1984)の短編集。装幀は宇田川清一。

 

目次

  • 伊豆物語
  • 戀の亡靈
  • 美貌
  • 生と死の素描

 

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