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bookface=本の顔=書影。所有している本や新たに購入した本の備忘録。新刊本よりも古書が多い。感想文を書くことがあるかもしれないが、基本的には表紙(裸本の場合は扉)と目次と書誌情報。第○詩集という記述には不正確なものもある。

二つの扉 目黒裕佳子詩集(近衛はな)

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 2008年11月、思潮社から刊行された目黒裕佳子(1980~)の第1詩集。カバー、表紙は著者。目黒は女優・近衛はなとしても知られている。

 

目次

  • 鬼の子守唄
  • 消える
  • 首飾り
  • 白い獣
  • はえ
  • 閃光
  • ハッカ飴
  • 少年
  • 砂国

  • 二つの扉
  • 百年後の庭

  • 拍手
  • 海のものとも山のものとも
  • ロンド
  • 凹み
  • 月食
  • 駱駝

 

書評等
詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

 

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中庭の風 広岡曜子詩集

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 2005年11月、水仁舎から刊行された広岡曜子の第5詩集。巻カバー、保護ジャケットの挿画、口絵は戸田勝久。その他制作は北見俊一。広岡は天野忠主宰「詩の教室」で学んだ。


目次

Ⅰ 中庭(進作・京都)

  • 中庭
  • 隠れ里
  • 屏風

Ⅱ 塔

  • 八坂(やさか)
  • 清水(きよみず)
  • 紅葉
  • 乱舞
  • 墨染め
  • 旅立つ朝
  • 花折れ(はなおれ)

 

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岸の倫理 李沂東詩集

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 1988年10月、(土橋治重/呉美代の)風社から刊行された李沂東の第3詩集。版画は崔熺秀。

 

そろそろ詩集を出さなければと思っていたが、なかなか気が乗らなかった。というのは日本の繁栄を象徴するかのように詩集があいも切らず年中、有名無名を問わず出版されているからである。この外日本現代詩集なるものも権威があるないにかかわらず色々と出版されていていささか食傷していた為でもある。
そんな矢先土橋治重先輩からRIKIさん詩集を出さないかね、序文を書いてもいいという有難い話が昨年あった。そんな事から私も第三詩集をやはり一つの区切りとしてやっと決心した次第である。
私は数少ない作品の中からなるべく自分の体質に近い作品を選んだつもりであるが、どうしてもやり切れない気持から世論に再び訴える一気持で入れたKAL航空事件のような作品もある。
自分がどんな体質でどんな性格の人間か自分にはよくわからないが、若しこれから示す私の経歴が作品に良く出てくるものがあるとすれば望外の嬉びである。
私には宿命か迎命というか六つの名前がある。大国主命や私の祖先である高麗末期の宰相で有名な詞家でもあった李益済公なら話は別であるが、単なる百姓の伜である。私の幼名には愛称名と渾名の二つがあった。長い間男子が生まれなかった為である。
もう今では生まれ古里に帰っても呼ぶ人達は死んだり、目上の二人の従兄弟達でさえにも呼れないが、愛称名で呼んでいた九州の伯母が五年前に死んでからはもう使う人はいない。
私は五才で静岡県興津町の在に来たが、その夜招請された木下家から父の通称昨をとって栗村俊雄と名付けられた。早速私達は着物を着せられ、母は日本髪を結わされた。
そしてその名はずっとそれから創氏改名の法令で正式に岩本俊雄となった敗戦直前の昭和十七年のころまで使われた。それ故それからはずっと今日までこの名を片方では使っている。
ところが詩を書くようになり、ペンネームを付けようと思って高崎謹平に相談すると、彼は儒者の祖父が生まれた時に命名した李沂東がいいではないかと言はれ、うんそうだ、そうだと言って生れた時の名をそれから公然と使うようになった。
言ってみれば冷や飯をずっと喰って来た名で、表に出ることはなく、転校の時とか戸籍を見る時ぐらいしか見ることのない名で、実用されたことは一度もなかいた。
ところが後年自分のルーツを探り、追体験をしている内に本家にある族譜(系図)を見ると、私には系図上にもう一つの名があることがわかった。私は慶州李氏益済派の三九世で系図には李相洙となっておりそれが実は本名で「字」は李沂東となっていた。「行列」宇は父が雨の字で私は上の字が相で四〇代の子の行列字は下の字が煕という具合であった。この族譜の名は全く使われないかと言うと、そうでもなくやがて大切な事が良くわかった。何処かで同じ家門の人に出逢うとかならず「行列」は何字かと聞き、それから年令などはかまわずに上下を正し、字格が下の者から先きに改めて礼を述べるのである。韓国では自分の行列字を知らない者は恥になる。
さて或時ふと私が自分の周囲を見廻すと、いつの間にか日本人の親戚が八〇パーセントになっていることに気がついた。そんな事こんな事から私はナチュラリレーショソ(Naturalization)に踏み切った。他には如何なる理由もない。最近所用があって念の為に古い韓国の戸籍謄本を見ると「朝鮮姓名復旧法により姓復旧、西紀一九四六年十二月十四日改訂」となっていて驚いた。つまり終戦で解放独立したにもかかわらず、法的には昭和二十一年の終りまで日本人名の岩本後雄であった訳である。韓国人が。私は私のどの名を人が呼ぶかによって瞬間的に、機械的に時代を分け、先輩知人友人学友を分類し察知し、大きくは文学関係者と生活環境の新旧者を知る。
凡そ後記らしくない後記を書かないつもりでいたのに書いてしまったが詩集を反省するに、もっと私は私という者を問い詰るべきでなかったかと思っている。

(「後記」より)

 

目次

  • 寒村の倫理
  • 雪の高野町
  • 部族の葬列
  • 麦畑
  • 風鈴
  • 百日紅
  • KAL四六八号便
  • 他人の市
  • 対岸の摂理
  • 鏡台
  • 朱い柿
  • 橋の上
  • 望郷祭
  • 供花
  • 無為
  • 岸の倫理
  • 詩人と雀
  • 草墳
  • 渇望
  • ポプラの生態
  • その時君達は
  • 遥かなディスタンス

後記


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詩の研究 春山行夫評論集

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 1936年5月、第一書房から刊行された春山行夫(1902~1994)の第1評論集。


目次

はしがき

I

  • 詩の對象
  • 二種の詩人
  • 詩と詩といふもの
  • SpiritualとMaterial
  • 詩と詩論
  • ポエジイと文學
  • 作品の批評
  • 内容主義と形態主義
  • 自由詩と民衆詩
  • 内容主養の矛盾
  • ポエジイの退化
  • 革命の詩と詩の革命
  • 思想性と藝術性
  • 對象と方法
  • 詩のイズム
  • 二種の自然主義
  • 二種の超自然主義
  • シュウルレアリスム
  • 自然主義と現實主義
  • 文學と藝術
  • 文學の藝術性
  • 事實と藝術
  • 反抗の精神
  • 本能と主知
  • 詩の進化

II

  • 詩の形態
  • 序說
  • a フアソン
  • b ポエジイとポエム
  • c 散文詩と自由詩
  • d 散文詩の分析
  • 詩と散文
  • a 韻文
  • b 韻山卽ポエム觀
  • c 詩でないもの卽ち散文觀
  • d 詩は散文以上
  • 韻文の美學
  • a 韻文のメタフイジック
  • b レトリック
  • 散文の發生
  • a 散文詩の限界
  • b 意味の出發
  • c 散文の詩學或は<意味の意味>
  • 結論

III

  • 純粹詩とフオルマリスム
  • ポエジイの進化
  • ステイルとフオルム
  • フオルマリスム
  • 自然主義としての純粹詩並びにその文學的方法としてのフオルマリスム
  • 結語
  • 超現實主義の詩論についての覺書

IV

  • 批判的方法か發生的方法か
  • 發生的方法論の詩人
  • 相對的批判者
  • 所謂プロレタリヤ詩論
  • 今日の詩人
  • 事實の藝術より秩序の藝術へ

V

  • 主知的詩論について
  • ポエジイ論 
  • 今日の詩
  • 《超現實主義詩論》をよんで

VI

  • 感性論覺書
  • 文學の革命について
  • イズムと文學
  • 反フオルムの現象
  • 詩に於ける實驗
  • 表現に於ける内容と形式
  • 言語の使用法
  • 主知主義の文學論

ノート

 

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松木千鶴詩集

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 1998年7月、ぱる出版から刊行された松木千鶴(1920~1949)詩集。編集は松木千鶴詩集刊行会(真辺致一代表)。詩集と別冊(憶)の2部構成。第2回自費出版文化賞奨励賞受賞。

 

詩集目次

第Ⅰ部

  • 瑪瑙
  • 枯木と私
  • 歴史
  • 胸片
  • 生誕
  • ちくび
  • 昨日・今日
  • 創痍
  • 仲間
  • 夢見る人
  • ひかり
  • 夜あけに歌へるわが讃美歌
  • 薔薇の夜明けは/わが讃美歌
  • 夜明けの女たち
  • 自由への歌
  • ねたみ
  • 休息
  • さようなら 朝鮮の友よ
  • 大会の日に
  • 副島姉弟
  • 奴隷の歌
  • 風の女王よ
  • こほろぎ
  • 天使は逃げた
  • わたしたちは拒もう
  • 女らしさということ

第Ⅱ部

  • 勲章
  • 若い兵士
  • かなしきめざめ
  • 重たいひかり
  • 花びら
  • 不和
  • 雪あかり
  • 午休み
  • その男
  • 天使の休日
  • 昼の月
  • 囚はれ
  • 病気の花
  • 脊中
  • 雨が降りながら
  • 商人
  • 雨・光・葉
  • 老人
  • 無題(つめたい目だと)
  • 笑はない男の記
  • 夏草/ある試み
  • 長雨
  • 小学教師
  • 無題(かへる可くもない)
  • 無題(友よ)
  • 寝顔
  • 幼年のアルバムに
  • ocrejaune
  • 無題(私は世界につながらず)
  • 月夜の花
  • 目冥ずれば
  • 墜ちた天使
  • 祝祭
  • 鳥・喇叭・天使
  • 無題(わたしのともし火が)
  • 無題(あなたが居ても感じる)
  • 無題(私の手は着ものをほどき)
  • 無題(雪はわたし)
  • 銅牌
  • 縞なす光の中を
  • ねむり
  • ひと日のをはり
  • 風のやうに
  • 無題(わたしはあなたの赤ちゃんが欲しい)
  • 遺書
  • 孤独
  • 失はれた恋
  • 無題(総身にてかなしまば)
  • 無題(球形なのか卵形なのか)
  • たゞひととき
  • 驟雨
  • 断章
  • 孤独な魂
  • やどがり
  • わつぃの友に
  • うるわしけれど/あるひとりの女人
  • 落葉とともに
  • 無題(優しき蝶は)
  • 作品

第Ⅲ部 異文・草稿

  • 枯木と私
  • 夢見る人
  • 夢見る人
  • また逢ふ日まで
  • 乳くび

 

松木千鶴――憶

  • 松木千鶴君死去 矢橋丈吉
  • 春に魁けて 植村諦
  • 千鶴さんを讃へる 石川三四郎
  • 《松木千鶴――人と詩》
  • 松木千鶴 その一粒の星 伊藤信吉
  • 松木千鶴さんのこと 向井孝
  • 日常生活の詩と思想 鶴見俊輔
  • 松木千鶴の詩と真実 大澤正道
  • 詩的縁しにおいて 伊藤信吉
  • 『日本學藝新聞』時評 草野心平
  • 平民新聞』編集室 遠藤斌 久保譲 田戸榮
  • 千鶴のこと 遠藤斌
  • あとがき 真辺致一

《写真》
松木千鶴 小照
第一回詩の会
テニスの仲間と

 

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ブルーサンダー 暁方ミセイ詩集

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 2014年10月、思潮社から刊行された暁方ミセイ(1988~)の第2詩集。装画はししやまざき、装幀はカニエ・ナハ(1980~)。第6回鮎川信夫賞候補作、第33回現代詩花椿賞候補作。ブルーサンダーEH200電気機関車。貨物車を牽引し走る。

 

目次

Ⅰ(草の匂い)

  • クラッシュド・アイス陽気
  • 別世界
  • 雨宿
  • 薄明とケープ
  • 三月の扉
  • ロケット・サイロ

Ⅱ(潜っていく)

  • 虚の三時間
  • アンプ
  • ヒヤシンスの夜
  • 葦林
  • 東北本線
  • 瀬音と君の町
  • 長野幻視
  • デトリタス見聞

Ⅲ(二十五時)

  • 三河島
  • 機能
  • K駅の幽霊
  • 二〇一号室とラストダンス
  • Ⅳ(よろずの虫ついてこい)
  • 極楽寺、カスタネアの芳香来る
  • ヴィオラ
  • 深秋

 

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