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詩論のバリエーション 荒川洋治

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學藝書林から1989年1月に発行された荒川洋治の詩論集。人名索引有り。

ひと口に詩論といっても、さまざまなバリエーションが可能だ。詩を論じるさなかに、そこへちゃっかり自作の詩を書き込んでしまうという自称〈実行〉型の発想をためすのも、間口をひろげて詩を語りたいという願いによる。詩だけを相手にしても詩論は成立しないのではなかろうか。今日、詩がかかわる世界は日ごとにふくらんでおり、詩から一見かけはなれたところに示唆や回答がぶらりと顔を出すことも少なくない。恋人の顔を周囲に知らせることだけが誠意を尽くすことだとはとても思えないのである。だがそれにはそれでその先の世界がひろがっている。この本を晴れて詩論集と呼ぶには、どの道をもってしてもまだまだ遠いとみるべきだろう。(あとがきより)

 

目次

Ⅰ タテの詩論
詩は女であらればならない
「触われぬ歌」のあめつち 讃美歌を読む
ハンペン・ストーリー 詩の國の詩造り
「愛された」抒情詩 高祖保の詩
目で読む戦後詩
IQ高官について再び
恋はむずかしくて 現代詩から「実篤」へ
広場の詩体 「は」は語る
内省の旗色
フランキとしての中村和恵

Ⅱ 個々の詩論

叙事詩の天辺『寺山修司全詩歌句』
墓前の恋歌 諏訪優太宰治の墓その他』
切り詰めた母国語 川田絢音『朝のカフェ』
ことばの総力をあげて 阿部岩夫『ベーゲット氏』
「安心」のストライプ 『井坂洋子詩集』
同時代としての戦後 飯島耕一『虹の喜劇』
ゼロのきずな 長谷川龍生『知と愛と』
あすのプログラム 藤井貞和の小詩集
比較改札 田光マツヨ『夢の私の』
アジアのガラス 内海恵理子『アクセルとブレーキ』
口承詩の活力
みんなの唄 『マレー民衆の唄 パントン』
詩誌のスクラム
悩める黒板 『詩の授業』
おまけのカバ 坪内稔典『おまけの名作―カバヤ文庫物語』
母の絵ごころ 伊藤比呂美『おなか ほっぺ おしり』
歌と涙と 阿部昭『挽歌と記録』

Ⅲ ヨコの詩論
「星への旅」
靴の家
冬の声
ソウルの赤い雪
二十の瞳
感情教室は行く
行間です
銀行の詩
校歌
ファミリー 詩の誕生日
つめたい「リッパ」

きのうの友の、きょうの旅
ランボーって誰だっけ
かたわらの歳月

 

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