2017-08-15から1日間の記事一覧

多感な地上 小柳玲子詩集

1969年11月、秋谷豊(1922~2008)の現代詩工房から刊行された小柳玲子(1935~)の第2詩集。装幀は難波田龍起(1905~1997)。 一九六七年から三年間の作品をまとめた。この三年間は非常ににがかった。嫉妬と自己憐憫がいつも喉元を噛んでいて 私を卑屈にさ…

橋刑夢飢 相良平八郎詩集

1976年1月、書肆季節社から刊行された相良平八郎の第2詩集。装幀は政田岑生。第27回H氏賞候補作。 「橋刑夢飢」という詩集名は、この詩集Ⅱの作品名を適当に組み合せて、造語したもので、いまの私の心境を端的にあらわした言葉だと思っています。橋刑という刑…

宣長と二人の女性 足立巻一

1943年6月、佃書房から刊行された足立巻一(1913~1985)の第1著作集。 序章 捨身の倫理と美第一部 本居宣長の母 一、死生の輿 二、あたらしい家 三、義子實子 四、新生第二の門 五、初旅 六、元服以後 七、挫折 八、 轉變 九、 母子死鬪 十、 微光 十一、 …

あとが記 川崎洋

1973年7月、思潮社から刊行された川崎洋(1930~2004)のエッセイ集。装幀は高田修地(1936~2011)。 〈とびら〉に用いた図は、ヒトの両肩、両手首、両くるぶしの、走る、跳ぶ、宙がえりなどの動作にひそんでいる軌跡を立体視のために記譜化したものです。…

宮崎丈二全詩集

1973年1月、古川書房から刊行された宮崎丈二(1897~1970)の全詩集。 この本を読んで彼のことを思い出す武者小路実篤 これは宮崎丈二兄の八つの詩集をあつめた本であるから、之を読めば宮崎兄が一生かかって書いた詩を大体読む事が出来ると思う。友人の僕達…

青春 くらがり(1969……) 山本陽子詩集

1977年2月、吟遊社から刊行された山本陽子(1943~1984)の第1詩集。別冊付録は中村文昭による解説「本質的無垢の詩」。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

家の緑閃光 平出隆詩集

1987年11月、書肆山田から刊行された平出隆(1950~)の第4詩集。装幀は菊地信義(1943~)。 目次 格闘図、 漢字の用法、 謎の部品、 鉛のかんな屑、 鳥のモビール、 緑光異文一、 明るいくらしの家計簿、 しどろもどろに蛇、 泪の餌台、 追悼のピアノ、 区…

飢えと美と 菅谷規矩雄

1975年7月、イザラ書房から刊行された菅谷規矩雄(1936~1989)の第5評論集。 一九六〇年代に書いた詩論を中心に、その前後の時期の文章を二、三あわせる形になった。さいごに収めた《時祷書とリルケの地下の世界》は、一九五八年の秋に卒論のためにつくった…

海まで 高橋順子詩集

1977年9月、牧神社から刊行された高橋順子(1944~)の第1詩集。 目次 解説にかえて 清水康雄 Ⅰ 星の軋み 花と鳥の話 夢 オレンジとレモン りんごのようなこころ 道路の頸飾り つゆくさ 銀砂 夏の終り 夜空の色をしたコート 空の紙片 お芝居のあと 青い魚 空…

コルカタ 小池昌代詩集

2010年3月、思潮社から刊行された小池昌代(1959~)の第12詩集。第18回萩原朔太郎賞受賞。 本書に収めた詩は、印度・コルカタへの旅(二〇〇九年二月十八日~三月五日)から生まれたものである。旅の模様は、その後、世界一番紀行「世界で一番人がひしめき…

木の骨 城戸朱理/吉増剛造

1993年9月、矢立出版から刊行された城戸朱理と吉増剛造の対話録。装幀は菊地信義。枝折り付録として「火と言葉をめぐって」(高貝弘也)。 本書は城戸朱理と吉増剛造との対話(於吉祥寺MANDA-LA2、wattsの会、91・7・4)を元に、幾度となく二人の間を往復、…

椅子をめぐって 安藤元雄

1975年4月、昭森社から刊行された安藤元雄(1934~)の第4評論集。 目次 Ⅰ 詩と伝統 椅子をめぐって Ⅱ知性の叙情 堀口大學の訳詩 追憶の構築 物語と愛と ある詩人=批評家の方法 四千の日と夜 見えないリズム 一つの香炉についての試論 構造論の廃墟 誰が歌…

葭子は獣のごとく歌う 三ヶ島葭子全歌集 VOL1

1987年3月、水の原社から刊行された三ヶ島葭子(1886~1927)の新書版全歌集の第1巻。編者は倉片みなみ(1914~)。倉方は三ヶ島の娘。第4巻まで出た。 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索