2001年9月、書肆山田から刊行された鈴木志郎康(1935~)の第30詩集。装幀は海老塚耕一(1951~)。プラスチックカバー。第32回高見順賞受賞作品。
この詩集に収録した詩は一九九六年の秋から二〇〇一年五月までに書き発表したもので、中には大幅に改稿したものもある。読み返してみて、詩を書く気分と意識が微妙に変って来ているのを感じる。外では表現を目指す若い人たちに接し、家ではコンピュータに熱中している作者の生活が詩に反映している。(「あとがき」より)
目次
- 窓辺の構造体
- ベンチの男
- 夕闇の部屋
- 撮る人、つまり自分
- 16ミリ三昧
- 冷たく、通り過ぎるわたし
- 小説の青空
- 住んでる人しか知らない道
- 嫌われてるね。
- 暗いそこに、アクセス失敗
- 当たり前の思考
- 秋空メソッド
- 踏ん張れば、伸縮
- 箱と胡桃
- ストーリーライン
- 球体遊び
- チューリング・マシン
- ヒョッジー
- 初夏の風
あとがき