2017年9月、空とぶキリン社から刊行された岩崎恭子(1967~)の第1詩集。表紙、扉絵はサイトウマスミ。
第一詩集『ひばりの声が聴こえない』は、二○代から書き ためてきた詩をまとめたものです。
振り返る詩は稚拙で、正直にいえば”恥ずかしい”という 思いは隠せません。それでも、詩集出版に思い至ったのは、私の生きてきた道を私自身が否定したくなかったからです。
詩を書くという作業は、私にとって”私が私になる過程”だったと今改めて思います。そして、その過程のなかで私は様々な方々に支えられてきたことをこの詩集の制作を通して深く実感しました。
(「あとがき」より)
目次
このまま
Ⅰ
- 秋
- 橙色の魚(1)
- かえろう
- 笹舟
- 雪うさぎ
- 雪
Ⅱ
- 橙色の魚 (2)
- 蛇
- 紅色の手
- 揺りかえし
Ⅲ
- 紅い花
- 黄色い世界の果てに
- 汀
- まどろみ
- ひばりの声が聴こえない
- 鳥かご
あとがき