2018-02-18から1日間の記事一覧

癌病棟 石井きみ子

1960年6月、穂高書房から刊行された石井きみ子(1916~1959)の短編小説集。「日通文学」連載。装幀は賀茂牛之輔。 目次 恐怖の日日 医学の対立 コバルト治療 癌病棟 女への訣別 暗い死の影 去来 敗残者 あしかびの村 私は一羽の牝鶏である あとがき(年譜)…

朝の歌 藤澤桓夫

1946年5月、三島書房から刊行された藤澤桓夫の長編小説。装幀は田村孝之介。画像は47年2月の再版。 目次 野菜籠 小事件 女の仕事 冬近く 若い果實 文づかい 月明るし 少年工員 行動人 世間の貫はし 願望 心の糧 都會の黄昏 善意について 暗い日曜日 心の距離…

ひばりの声が聴こえない 岩崎恭子詩集

2017年9月、空とぶキリン社から刊行された岩崎恭子(1967~)の第1詩集。表紙、扉絵はサイトウマスミ。 第一詩集『ひばりの声が聴こえない』は、二○代から書き ためてきた詩をまとめたものです。 振り返る詩は稚拙で、正直にいえば”恥ずかしい”という 思いは…

インド 平光善久詩集

1972年6月、不動工房から刊行された平光善久(1924~1999)の第9詩集。第23回H氏賞候補作。 明るいところから暗いところへ入っていくと、瞬間、眼の前が真っ暗になる。やがて眼が闇に馴れてくると、暗闇のなかが見えてくるようになる。真の暗闇のなかに居て…

鼠の羽根布団 平光善久詩集

1955年12月、詩宴社から刊行された平光善久(1924~1999)の第3詩集。 目次 鼠の羽根布団 鈴になった仔馬 バツクミラー 無邪気な約束 小心な攻撃 髭と口紅 海のこだま 面映ゆい季節 深夜の死 過去帳を売る男 後記 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

無門詩集 平光善久詩集

1957年12月、詩宴社から刊行された平光善久(1924~1999)の第4詩集。 目次 天韻 ベンチの乞食 泉 冬眠 秘図 天の鞭 坑の話 夜の虹 夜の掌 時間 玉葱の歌 ポスト 亀甲図 骨灰の踊り 蛙 残酷な晩餐 夜のキャンバス 太陽のデスマスク 地球のひかり尾 掌の死 慈…

黎明・座標のころ 淡谷悠藏

1975年1月、文芸協会出版から刊行された淡谷悠藏(1897~1995)による青森文学回顧録。カットは川島慶三。淡谷は元衆議院議員で淡谷のり子の叔父。 目次 「黎明」前夜 その時代の動き 芽を孕む 黎明に集まった人たち 反抗の思想 「座標」胎動 「座標」創刊事…

緑の小函 清水哲男詩集

1997年11月、書肆山田から刊行された清水哲夫(1938~)の第15詩集。装幀社は小松桂士朗。 目次 函は緑よ なかった はらから 梅雨期 肩を並べる 展覧会の絵 壁の絵 二人と一人の二人 夏の蔓 夏の日に 「むさしのFM」日誌 「長門峡の次の駅 いい日旅立ち 覚悟…

埴谷雄高 菅谷規矩雄

1974年5月、三一書房から刊行された菅谷規矩雄(1936~1989)の第4評論集。 さきの評論集《無言の現在》におさめた、《埴谷雄高論――ロマネスクの反語》のあと、その続篇の試み――すなわちわたしの企図した〈詩の原理あるいは埴谷雄高論〉の展開は、さまざまな…

窓の現象 藤村壮詩集

1982年3月、書肆季節社から刊行された藤村壮の第6詩集。装幀は政田岑生。 目次 叙――エスキス しろい茎 箱のなかの窓 窓について 木の芽どき 石について うつろな断片 こぎと うた おちる鳥 固い部分 植物の人 ねじれた道 コスモス 跋――彼方へ NDLで検索日本…

レクイエム 南原充士詩集

1978年5月、太刀書房から刊行された南原充士(1949~)の第2詩集。 目次 Ⅰ 空洞 ひるがえる とび職人 媚薬 私は失う 朝の儀式 競技場 神殿 夕ぐれ 沈黙 行商人 緩徐調 Ⅱ 融解 麻痺 幻視 幻滅 失踪 追跡 夜汽車 寧日 レクイエム 朝のテラス 日本の古本屋で検…

エズラ・パウンドの碧い指輪 天童大人詩集

1995年11月、北十字舎から刊行された天童大人(1943~)の第2詩集。装幀は吉野史門。 目次 オルドスの犬 ベルベル人 示現 太陽の啓示 空間 肉聲 北ノ聲 朗唱(一) 朗唱(二) 聲神医 猿楽 十手考 無垢刀人・土井虎賀壽 靴 紫色の夢 〈歩廊〉への試み 〈天才…

八十歳 大田洋子

1961年8月、講談社から刊行された大田洋子(1906~1963)の短篇集。題字は直木久蓉。 目次 八十歳 八十四歳 輾転の旅 ゆく先きざき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

詩の鉛筆手帖 詩の好きな若い若い人たちに 菅原克己

1981年5月、土曜美術社から刊行された菅原克己(1911~1988)の詩論集。装画は著者、装幀は加藤幾惠。 日々のかなしみ 朝、起きて 詩の続きを書いた。 詩の言葉に溢れると みんな消して また眠った。 何をぼくは、ぼくの中から えりわけようとしているのだろ…

透きとおった人々 北畠八穂

1980年4月、東京新聞出版局から刊行された北畠八穂(1903~1982)による昭和作家たちの回想録。貼り箱和紙絵は遠藤加津子、扉絵は原美代子。 ここにあげた人たちは、それぞれ、著名な創作品を残しました。 昭和文学史上、当然、詳細な研究は、されましょう。…

田端事情 諏訪優詩集

1983年8月、思潮社から刊行された諏訪優(1929~1992)の第6詩集。函は「江戸絵図」部分(安政六年・須原屋茂兵衛藏版)、本文挿絵は柳下あつみ。 目次 「田端事情」のための栞 田端事情 谷中草子 水の音 田端事情 田端日記(一) 田端日記(二) 田端日記(…

生命の歌 竹内てるよ詩集

1951年6月、かんらん社から復刊された竹内てるよ(1904~2001)の詩集。底本は1941年の第一書房版。 このたび「かんらん社」の御厚志によつて再び「生命の歌」をみなさまの前にお贈りいたします。私といたしましてはこれにすぎたよろこびはないのであります。…

菜の花いろの風景――木下夕爾の詩と俳句 朔多恭

1981年12月、牧羊社から刊行された朔多恭による木下夕爾評伝。装幀は山高登。 一昨年の秋十月、帰郷の途次、私ははじめて夕爾の墓前にぬかずく機会をえた。このことは、以前からのひそかな願いであったが、念願成就のいまこそ、 思いつくままに、いささか気…

個室 宗田安正句集

1985年12月、深夜叢書社から刊行された宗田安正(1930~)の句集。 目次 個室 (昭和二十五年) 柵 (昭和二十六年) 他郷 (昭和二十七年) 秘密(昭和二十八年) 地平(昭和二十九年以後) 後記 澄んで重い作品 飯田龍太『個室』の俳人への期待 吉岡実懸命な青春の軌…

哀猿記 室生犀星

1935年2月、民族社から刊行された室生犀星の短編小説集。 目次 哀猿記 その一 そのニ その三 ハト ぐうたら女か天使か 塀 母 塀の中 桃太郎 歩け 山犬 山ざと 祖先 飢え 北方へ NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

よきひと 室生犀星

1940年3月、竹村書房から刊行された室生犀星の長編小説。「週刊朝日」連載。 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

綺麗な娘 半田義之

1942年1月、東寶書店から刊行された半田義之(1911~1970)の長編小説。装幀は井上眞一。「三田文学」連載。半田は第9回芥川賞受賞作家。 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索する