1983年5月、編集工房ノアから刊行された小野十三郎の随筆集。装幀は栗津謙太郎。
目次
Ⅰ 定住者の視界
- 大阪の道すじ
- サテン文化人
- 日記から
- 日は過ぎ去らず 私の会った人
- 海から見えるもの
- 定住者の視界
- 樹木の影
- 倒立する三角 ある詩の文体
- シカゴ詩集
Ⅱ 同時代の詩人たち
Ⅲ 「赤と黒」の詩人たち
Ⅳ 思い出す人々
- うさぎの耳 志賀直哉
- あの微笑 長沖一
- 伊東の幽霊 伊東静雄
- 絶唱「朝鮮」 丸山薫
- 楽しきかな出会い 安西冬衛
- 津風呂湖畔の詩碑 池田克己
- 『貧時交』のころ 菊岡久利
- 銀座を走る電車の中で酒が飲める 植村諦
- 高橋和巳と大阪文学学校
- 私のなかの瀧口修造
- 沖縄の青い海 山之口獏
- 『水勢』について
- 赤い雨傘 追悼 金子光晴
- 金子さんではない、金子のこと
- 『こがね蟲』のころ
- しらべるということ「汽車の罐焚き」再読
- 新編『中野重治詩集』を机上に置いて
- 子どもの枕をして 中野重治
あとがき
初出一覧