2022-01-05から1日間の記事一覧

ちょっと、詩 小柳玲子

2006年10月、詩学社から刊行された小柳玲子(1935~)のエッセイ集。装幀は塚嵜智恵。 この冊子に収録した小文のほとんどは03年から三年間「詩学」に連載したものである。掲載の必要がない駄文も多々あるが記念のため全文収録した。他に個性的な詩誌に書かせ…

非望の海 永岩孝英詩集

1982年7月、矢立出版から刊行された永岩孝英の詩集。装幀は志摩かほる。 目次 涙の荒野 血が滲む 底のない記憶を 不意うちのように 若い渚 霧と虚無 見渡せば 始まりの言葉 望郷 愛に憑かれて だから海よ 城砦の秋 夢のカリフォルニア クレイジー 粛清の理由…

吹雪物語 坂口安吾

1948年2月、山根書店から復刊された坂口安吾(1906~1955)の長編小説。 この小説は私にとつては、全く悪夢のやうな小説だ。これを書きだしたのは昭和十一年の暮で、この年の始めに私はある婦人に絶縁の手紙を送り、私は最も愛する人と自ら意志して別れた。 …