1984年10月、潮出版社から刊行された谷川雁(1923~1995)の評論集。装画、装幀は李禹煥。付録栞は谷川雁と中上健次の対談。
目次
・前狂言
- 蛮人
・一九六〇年
- 熱い泥の激突
- 反暴力
- さしあたってこれだけは
- 創造者の論理
- 危険思想のリフレイン
- せんさいな丸太どの
- <書評>
- 堀田善衛『建設の時代』
- 島尾敏雄『離島の幸福・離島の不幸』
- 久保けんお『南日本民謡曲集』
- 上野英信『追われゆく坑夫たち』
・一九六一年
- 奇妙な醜悪さ
- カッコ付学生論
- 反省なき日々
- ここに酒あり、
- ミイケはどこへいったか
- 「試行」創刊のために
- 戦闘の思想的土台
- <書評>
- 埴谷雄高『虚空』
- 山崎喜与志『戦場の空の下に』
- 埴谷雄高『墓銘と影絵』
・一九六二年
- 大正炭鉱闘争報告
- (一)百時間
- (二)右も左も死ぬ
- (三)千七十一枚の退職届
- (四)逆倒された三池
- (五)退職主義の発火
- (六)再占拠そして協定
- あなたの中に建設すべき自立学校を
- 探求しよう!
- 隣りの皿を横眼でにらめ
- 〈書評〉
- ノーマン・メイラー『ぼく自身のための広告』
・間狂言
・一九六三年
- もう一つの私性
- 無(プラズマ)の造型―私の差別「原論」
- 三池の死者たちを撃つために
- サラリーマン・苦悩の商品
- <書評>
- 石田郁男『新島』
- 杉浦明平『田舎・炭鉱・部落』
- 岩井弘融『病理集団の研究』
・一九六四年
・一九六五年
・後狂言
- 袋は袋を破れるか
- 献花
- 大正鉱業闘争日誌