1956年4月、荒地出版社から刊行された「荒地」グループのアンソロジー。
目次
- とびうおの歌・衣更着信
- 岩 とび 緋い咽喉 とびうおの歌 十一月 納屋にて
- 遠い国・木原孝一
- 予感 鎮魂歌 最後の戦闘機 遠い国
- 二月二十九日の詩・中桐雅夫
- 海 人民のひとり 脱獄囚 奇妙な観念 二月二十九日の詩
- ふるさとのうた・佐藤木實
- 秋の終りに かくされている横顔 語らずに終る言葉のために ふるさとのうた
- 落日・松田幸雄
- K・マンスフィールド日記抄 狼 十一月の歌 ぶらんこ 落日
- わたしたちの未来のために・牟礼慶子
- 物語 不在の論理 明日は 冠 遺産 私たちの未来のために
- 不実な僕を、友よ・疋田寛吉
- 青桐 不実な僕を、友よ
- 海・川口昌男
- 反祈禱歌・吉本隆明
- 少女 悲歌 反祈禱歌
- 三文詩人・黒田三郎
- 荊棘と薊・三好豊一郎
- 夕暮、デ・プロフィンデス聴くここちす 晩年 荊棘と薊
- 二十一歳の或る日の歌・中江俊夫
- 眠り この水の 二十一歳の或る日の歌 ながい季節に 十一月の或る広場で 若い女
- 喪心のうた・鮎川信夫
- イシュメル 喪心のうた
- 白鳥・高野喜久雄
- 言葉 崖 風車 蔓草 梢では 切花 川 私は 姫 かいて 遠くの空では 人よ ぼくは 飢えのはて 白鳥
- 忘れ得ざる人々・伊藤尙志
- ロバート・キャパ 極地の死
- 下部構造の黒い月・野田理一
- 単に時間 批判的砂漠 ゴムの鋏 電気歪み 下部構造の黒い月
- 細い線・田村隆一
- 遠い国 空中を飛ぶ英子 いなくなつた英子 細い線
- かあとんきい・内海泰
- 内海泰とその詩について(伊藤尚志)
音楽劇
赤い雪〈三幕〉・加島祥造
エッセイ
現代と詩人・鮎川信夫
「民主主義文学」批判・吉本隆明
イギリスのネオ・ロマンチシズム運動・松田幸雄