1980年1月、文童社から刊行された市川幸三の第1詩集。
「私と詩との交際は大阪文学学校の三井さんの教室にまぎれ込んだことに始まる。私は小説を書きたいと思い続けてきたのであるが、どうしても手につかない。文学学校に行けば 無理にでも書かされると聞いて入学した。それがどうしたことか、三井さんの詩の教室に まぎれ込んでしまったのである。その理由は私にも未だにわからないのであるが、その事 は私が巡り合った最大の幸運の一つであった。(「後記」より)
目次
- どうして此処に(居るのだろう)
- おにやんま
- 俺と僕の私憤の
- 失われた大陸
- 岩泉線
- 所感
- 生活
- いやだね
- コンプレックス
- 罪
- 恋唄
- ヒモ、志願
- 珉珉
- こころもよう
- 僕のナショナリズム
- それだけの話
- をんなである吾子(むすめ)へ
- 俺の玩具箱(の底には)
- 僕の感傷(センチメント)
市川幸三さんのこと/三井葉子
後記