1990年6月、小沢書店から刊行された李禹煥(1936~)のエッセイ集。著者は韓国慶南地方生まれの現代美術作家。刊行時の職業は多摩美術大学教授、住所は鎌倉市二階堂。
目次
Ⅰ
Ⅱ
- 蛙
- 春先 a
- 春先 b
- 蛇
- ある朝の狂気
- 東京にて
- 黴びた林檎
- 蘭に思う
- 浄夜の鐘と除夜の鐘
- 葬送
- ある朝突然に
- 冬の話
- 料理好き
- ハンバーガー
- コーヒーの味
- 二つのお椀
- ハエ
- ある野性
- 不作法な客
- 三人
- 酒の周辺
- 演奏
- 不幸の悦び
- J・ボイスと白南準
- 金鶴泳さん
- 夏の日に
Ⅲ
- 赤トンボ
- 記憶
- 旅と靴
- アクロポリスと石ころ
- ガンディス江
- パリにて a
- パリにて b
- トレドにて
- ある旅先で
- 傷口
Ⅳ
- 日記より
- 絵が描けない日
- アトリエ
- 釣竿を求めて
- まよい
- 芸術的才能
- 制作
- 白い紙
- 予感の壺
- 木版を刻みながら
- 発掘作業
- 土に魅かれて
- 土を焼く
- 料理と彫刻
- 彫刻の世界
- 電話のベル
- ニューヨークの地下鉄
- ビルの工事場
- イベント
- 無の海
あとがき