あけぼの 米山久子歌集

 1923年7月、宇都宮書店から刊行された米山久子(1897~1981)の歌集。著者は夫人運動家。

 

 若い日の憧憬が生んだ美しい詩の世界もだんだん現實に蝕されて行く。これを痛みながらも心の外へ一步も出られぬはかなさを思ふとやつぱり心に印する刹那刹那を歌うて生きたい。それがよし藝術のレベルから遠く低い物であらうとも自分自身に恵まれてゐる創造の芽ばいを育くんで行かうといふ止み難い欲求から折にふれて詠んだ歌を集めたのがこれである。
(「序」より)


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