1984年3月、現代詩工房から刊行された今村芳子の第1詩集。装画は斎藤香澄。著者は深谷市生まれ、刊行時の住所は埼玉県大里郡寄居町。
念願の詩集が出来た。詩を書く意味から大分それて、詩集を出す。と言うことのために書いていたような気がするが、矢張り、とっても嬉しい。詩らしきものを書き始めて、まだ日は浅い。大袈裟に一冊の本に纏めるほどのものではないと思うが、私の生きて来たささやかな証しとして、表現したいと思った。
急なお願いにもかかわらず、過大な跋を書いてくださった根岸千尋氏、快く装画をひきうけてくださった斎藤香澄さん、いつも温かい励ましのお言葉をかけてくださった秋谷豊先生、早川琢氏、北畑光男氏、私を育ててくださった多くの皆様に心から、お礼申し上げます。
そして、いつも広い心で見守ってくれた夫の忠司さんに感謝します。
ありがとうございました。
(「あとがき」より)
目次
- 待合室
- 旅
- 夢の続き
- 匂い
- わたし舟
- 人形
- 廃棄
- 母の涙
- 枯れる
- おとし穴
- かけひき
- スーパーの中で
- 母親代理
- 宿る
- 気管支炎
- 風邪の声
- 谺
- 晩夏
- 絆
- 女郎蜘蛛
蜘蛛・女郎蜘蛛 根岸千尋
あとがき 今村芳子