音楽に就て 上林猷夫詩集

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 1942年2月、現代詩精神社から刊行された上林猷夫(1914~2001)の第1詩集。装幀は池田克己、題字は奈良孝次郎、写真は清水保。

 

 この詩集は私が詩作をはじめて以來六ヶ年間の作品を三十篇程收めた第一詩集である。混沌未明、顧みて忸怩たるものがあるが、ひとつひとつ詩を自己のものとするための營々たる實驗に外ならなかつたのであつて、今日敢て上梓する所以のものは、私の將來の成長への一つの否定的契機たらしめたい強い念願に基くものである。幸に大方諸賢の忌憚なき批判が與へらるゝならば、私の最も喜びとするところである。(「自序」より)

 

目次

自序

  • 秋深く
  • 無題
  • 出征の日
  • 音樂に就て
  • 南海物語
  • 友よ、このメロディを
  • 颱風の夜
  • 金安羅は唄ふ
  • 左手のために
  • 街の子供
  • 蟋蟀は何處にもないてゐる
  • 新世界記
  • 夏日風景
  • 一區域
  • 河は生きてゐる
  • 綴方教室
  • 土場
  • 濁流
  • 土堤
  • 闇の中の踊
  • 工事場近く
  • 通天閣
  • 阿部野橋附近
  • 大阪は夕燒
  • 道頓堀川
  • 蟇の歌
  • 新聞紙の花
  • 黒豚の歌
  • 歩く


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