1991年12月、思潮社から刊行された菊池敏子(1936~)の第5詩集。カバー絵は酒井抱一「夏秋草図」より。
目次
Ⅰ 人に
- 名前
- 還るさくら
- 匂い
- 芳名帖
- 若夏の魚
- 還る湖
- 蜜月サラダ
- かぜ
Ⅱ 母に
- 初もの
- 母の秋
- 草の粥
- 漬け塩
- 医師の修辞
- あさってのメロン
Ⅲ 花に
- 雪は
- 先ず咲く花
- 雪の庭
- 種袋
- 雛の笛
- ももいろの……
- 水のうろこ
- 逝く秋に
Ⅳ 海に
- いちまいの鯵
- 名残の美味
- 春寒の美味
- 磯の盃
- 夏の日のエイハブ
- 菱形の栞
- 乾物のうた
- 身も蓋も
- ここに佇つ
Ⅴ 地に
- 秋の分銅
- 竹の子
- お墓のなかで
- 郭公
- 汲む
- 銘銘皿
- お針箱
- マ行
- でじたる嫌い
- けものの苗
- カレンダー
あとがき