聖三稜玻璃 山村暮鳥詩集

f:id:bookface:20170818004121j:plainf:id:bookface:20170818004131j:plain

 1915年12月、にんぎょ詩社から刊行された山村暮鳥(1884~1924)の第2詩集。画像は復刻版


目次

  • 囈語
  • 大宣辭
  • 曲線
  • だんす
  • 圖案
  • 妄語
  • 烙印
  • 愛に就て
  • 青空に
  • A FUTUR
  • 樂園
  • 發作
  • 曼陀羅
  • かなしさに
  • 十月
  • 印象
  • 持戒
  • 氣稟
  • 模樣
  • 銘に
  • くれがた
  • さりゆてゑしよん
  • 鑿心抄
  • 汝に
  • 燐素
  • 午後
  • 風景
  • 誘惑
  • いのり

NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索

水勢 金子光晴詩集

f:id:bookface:20170818001928j:plainf:id:bookface:20170818001942j:plain

 1956年5月、東京創元社から刊行された金子光晴(1895~1975)の第12詩集。長篇抒情詩。装幀は赤穴宏(1922~2009)、挿画は芹澤晋吾(1928~1978)。

 

 この詩を書き終つてみると、この詩が發端で、書こうとすることはこれからといふ感慨がふかい。そこで、三部作の計劃を立ててみた。一つは、僕ら日本人の来歴書であり、一つは、所詮僕らの肉體のとけゆく地を、風とともにさまよつてゐる解放の精神との關係について述べたいと考えてゐたことである。實際にその二册の詩集の稿を起すのは、じぶんの能力や時間をかへりみて、困難なことかもしれないと思ってゐる。またこれからのながいあひだに、食指がうごかなくなるかもしれない。しかし、この詩が生きるためには、あとの二册がつつかへとして必要なのだ。この詩は、僕の遍歴なのだ。しかも、要なき努力の遍歴で、世界を亡ぼす水の音、勿論、僕の自我も泥にかへすための下心をきくために他ならない。
 人間は、苦役してみることだ。なにかに騙されて出發したのだとしても、あるきだすことで、風景はかはつてゆくのだ。この詩は、穿鑿するために、たしかめるために書かれたのではなく、流されてゆくものが足がかりをさがさうとして書かれたものだ。そして遂になにの足がかりもなかつたのだ。この詩をよむことは、人生の徒勞のなかの、とりわけ徒勞なことの一つだ。なにも書かれてないとひとしいからだ。僕がなまけものだつた結果として、こんな始末書を書く破目になつた。六十歳で、小學生と一緒に、一年生の教科書をひらいて勉強をはじめてゐるのだ。なにかをおぼえかけたときに、僕は死ななければならないことになるだろう。あとの二册の詩集がかければ、組立てた三つの銃のやうに、一つの場ができてくるかもしれない。(「跋」より)

 

NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索

左手日記例言 平出隆

f:id:bookface:20170817234237j:plain

 1993年6月、白水社から刊行された平出隆(1950~)の散文集。装幀は菊地信義(1943~)。 第45回読売文学賞受賞。第1回萩原朔太郎賞候補作品。


目次

  • 怪我 一九八九年四月の例言
  • 老作家 一九八九年七月の例言
  • スウィッチ 一九八九年九月の例言
  • 鏡文字 一九八九年十一月の例言
  • 片かたの 一九九一年五月の例言
  • 私と彼 一九九一年八月の例言
  • 贈りもの 一九九一年十二月の例言
  • 正中板について 一九九二年夏の添え書


NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索

うつむく青年 谷川俊太郎詩集

f:id:bookface:20170817232737j:plain

 1971年9月、山梨シルクセンター出版部から刊行された谷川俊太郎(1931~)の詩集。装幀/挿画は南桂子(1911~2004)。

 

 新聞、雑誌のもとめに応じて書いた作品と、作曲され、歌われることを前提にして書いた作品からえらんで、この本を編みました。しめきり日、行数、主題など、さまざまな制限のもとで書いたものがほとんどですが、そういう制限を、私はとりわけ苦痛とは思いませんでした。詩を書いて金をかせぐというこのひとつの行為も、私にとっては、現実から働きかけられ、現実へ働きかえすという、生のダイナミックスの一部です。(「あとがき」より)

 

目次

  • 聞こえるか
  • うつむく青年
  • 幻の村
  • 大きなクリスマスツリー
  • 問い
  • おべんとうの歌
  • 新しい荒野
  • 見る
  • 平和
  • みずうみ
  • 王女のうた
  • 荒野に去る
  • 太子
  • 横丁
  • ピアノ
  • みなもと
  • 夕べ

五つの感情

  •  後悔
  •  羞恥
  •  軽蔑
  •  嫉妬
  •  憐愍

東京バラード

  •  十円玉
  •  爆弾
  •  遊覧飛行
  •  彼の東京
  •  小さな密室
  •  離婚届
  •  ふたつの東京
  • 雨よ降れ
  • 新聞紙の空
  • 十円玉がたったひとつ
  • ひとりぼっち
  • 歩くだけ
  • 男の唄
  • 父の唄
  • 窓のとなりに
  • ワクワク
  • そして日々が
  • 生きる

あとがき


NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索

遭難 吉田文憲詩集

f:id:bookface:20170817221348j:plain


 1988年11月、思潮社から刊行された吉田文憲(1947~)の第4詩集。装幀は田代しんぺい。

 

目次

月の日に

  • (死後に……)
  • (泣きだした夜、)
  • (生きたまま、)
  • 月の日に

遭難

  • (生きよ、と促されるたびに)
  • (のこる日々……)
  • 遭難
  • 滞在
  • うら、ほ、
  • 二つの時間
  • (わたしたちは、もう、どこを歩いているのかわからなかった……)
  • (のこされた日々……)

覚え書

NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索

日曜日の傘 山本道子詩集

f:id:bookface:20170817213811j:plain

 1976年3月、思潮社から刊行された山本道子(1936~)の第5詩集。

ここにまとめた二十八篇の詩は、一九六三年から一九六七年に発表したうちの一部で、バッテン、凶区、ゔぇが、詩学、現代詩、現代詩手帖、歴程、無限、などに掲載された(「あとがき」より)

 

目次

  • 絵の中の絵
  • 眠っている周辺
  • これだけのこと
  • 闇空はほんとうにいつか晴れるか
  • 見た
  • なにもない
  • 空のなかにつれこもうとする
  • 眼の中のかたち
  • 仮眠
  • 日曜日の傘
  • 空からの魚群
  • 真昼の側面
  • パセリの花
  • 旅の幻影・山羊
  • 女装した愛の精霊
  • 魔法の終り
  • こんな関係
  • 手がわたしを揺り起す
  • 甘美な詩
  • 不在証明
  • ひとつの秘話
  • 階段の光景
  • 幽霊の現実
  • 皮を剥ぐ
  • 橋は耐える
  • ハトの手品師
  • 動く不安

あとがき

 

NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索

 

三匹のとけだした犬 小松郁子

f:id:bookface:20170817184404j:plain

 2003年10月、思潮社から刊行された小松郁子(1921~2009)の第5詩集。

 作品は大体制作年次順になっている。ⅠⅡは『消える村』(思潮社、一九九七年刊)以前、ⅢⅣⅤは以後の作品である。一九九七年は埴谷雄高さんのなくなられた年で、埴谷さんがなくなられるまでのわたしの最高のよろこびは、思いがけない時、ポストに埴谷さんの送って下さった本を見出したときの天にものぼるよろこびだった。
(「あとがき」より)


目次

  • 生垣
  • 出発
  • 鐘樓
  • 馬場

  • 薄暮
  • 屋敷
  • 銀杏
  • 提灯
  • 赤い蜘蛛
  • むこうすか
  • アクアマリン
  • 琥珀
  • アルパカの話
  • 三匹のとけだした犬
  • 風景
  • 南千住

  • 弥生
  • 切り通し
  • 面接試験
  • ぺろぺろ紙
  • 昔話
  • 彼岸花
  • おぎくぼ
  • ロシヤ人
  • 停留所

  • 運動会
  • 中市
  • お針箱
  • 異母妹
  • 通学路

あとがき

 

NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索