2003年10月、思潮社から刊行された小松郁子(1921~2009)の第5詩集。
作品は大体制作年次順になっている。ⅠⅡは『消える村』(思潮社、一九九七年刊)以前、ⅢⅣⅤは以後の作品である。一九九七年は埴谷雄高さんのなくなられた年で、埴谷さんがなくなられるまでのわたしの最高のよろこびは、思いがけない時、ポストに埴谷さんの送って下さった本を見出したときの天にものぼるよろこびだった。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
- 生垣
- 出発
- 船
- 魚
- 鞄
- 鐘樓
- 馬場
Ⅱ
Ⅲ
- 弥生
- 切り通し
- 面接試験
- 夏
- ぺろぺろ紙
- 昔話
- 彼岸花
- おぎくぼ
- ロシヤ人
- 停留所
Ⅳ
- 運動会
- 中市
- お針箱
- 異母妹
- 浜
- 通学路
Ⅴ
- わたしのイスファハン物語
あとがき