白い愛 山下七志郎詩集

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 1977年8月、卯辰山文庫から刊行された山下七志郎の第1詩集。表紙装画は熊谷博人。


目次

  • さゝやかな首途
  • 食道通過!!
  • 孤愁
  • 祝福
  • 茅花
  • 蛇莓幻想譚
  • 若き燕の死
  • 冬の背
  • 裏磐梯高原
  • 或る晴れた日に
  • 平戸断想
  • 古都竹林幻想
  • その色の名は
  • 暁に白鷲は飛ぶ
  • 陸橋で 
  • 白い電話機
  • ひとりぼっちのジュークボックス
  • からすの言葉
  • コント「さやうなら」
  • わが風林火山
  • 落葉期
  • お前はせんせえになるな
  • 解釈されてたまるか
  • 政治家の先生へ
  • 「先生」についての定義
  • 愛についての、無くもがなの定義
  • 手紙
  • 物理学と恋
  • Everybody wants more.
  • ハイデッガー存在と時間」について
  • 片すみの幸福
  • 或る寒月の夜のモノローグ
  • 鴉の恋
  • はる
  • 親切 
  • めるへん
  • 伊豆の小学校 
  • 山陰線車窓所見 
  • チングルマ
  • 雲の影
  • 春よ来るな
  • えんとつ
  • げに母は良き母なりしか
  • 風の女
  • 廃線跡
  • いのちが惜しい
  • 白根山
  • 夢の中に現れ給ひし母上
  • 杉の樹への回想
  • 揺り椅子の歌

あとがき


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明るい箱 朝吹亮二詩集

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 1994年4月、思潮社から刊行された朝吹亮二の第8詩集。装幀は稲川方人

 

目次

  • [今年のし]
  • [いつもし]
  • [耽耽とあ]
  • [「あたら]
  • [熱のある]
  • [背中に銀]
  • [書物の一]
  • [ぴりぴり]
  • [ここはど]
  • [ここに ]
  • [さわさわ]
  • [二月の静]
  • [ヒトの ]
  • [青いね、]
  • [もっと精]
  • [六月の海]
  • [にわとり]
  • [田園の黄]
  • [机上の]
  • [くわっと]
  • [オレンジ]
  • [ひたひた]
  • [秋の器]
  • [よるべな]
  • [ノイズが]
  • [砂の ]
  • [干もの日]
  • [しっぽが]
  • [ここあさ]
  • [はだしで]
  • [光の通路]
  • [髪がおお]
  • [散開星団]
  • [セヴンナ]
  • [蛸の頭に]
  • [ここあさ]
  • [ここから]
  • [小鳥たち]
  • [日溜まり]
  • [アコース]
  • [性愛の睦]
  • [性愛の睦]
  • [性愛の睦]
  • [百年の眠]
  • [性愛のた]
  • [早朝の日]
  • [果実が熟]
  • [日溜まり]
  • [城へいた]
  • [まっさお]
  • [めぐりめ]
  • [黒い森の]
  • [地理学と]
  • [ヒトのよ]
  • [わたしの]
  • [架空の詩]
  • [イカ子た]
  • [宇宙のへ]
  • [蒼穹のド]
  • [ここにい]
  • [イルカた]
  • [鈴蘭のよ]
  • [甘い吐息]
  • [彼方の宇]
  • [日溜まり]
  • [イカ子た]
  • [快楽の日]
  • [滑稽な鶏]
  • [私が文鎮]
  • [老詩人の]
  • [箱のまっ]
  • [私の月面]
  • [いっしん]
  • [蒼い脳に]
  • [私は老い]
  • [恋する女]
  • [私の巨大]
  • [私の巨大]
  • [書翰は小]
  • [こうした]


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飛天 町田志津子詩集

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 1972年6月、昭森社から刊行された町田志津子の第3詩集。

 

 ここにおさめた詩は、<ざくろ>を除いては、第二詩集(一九六五年)以後の作品で、詩誌「時間」「航程」と二、三の新聞・雑誌に掲載されたものから選んだ。
 Ⅰは一般的な題材、Ⅱはわたしの生活、系譜に近いものであるが、ⅠとⅡの間に明確な線を引くことはむつかしい。Ⅲは旅の間に生まれたものである。
 この詩集をどういうかたちで出すか、ということでずいぶん迷った。わたしには、深尾須磨子先生、北川冬彦先生御夫妻と「時間」同人の、きびしくあたたかい励ましがあり、「航程」の若い同人のやさしい支えがある。事実作品の大半は「時間」と「航程」に載っている。しかし、詩もしょせん暗闇をひとり手さぐりをするような孤独の道であることを考え、甘えや寄りかかりをやめ昭森社のお世話になり、こういうかたちをとることにした。
 わたしは以前、友人の出版記念会に寄せた小文の中に、「作品集をつくるのは、墓をたててやることです。散らばった作品をひとところに集め、安心して眠れる場所を作ってやることです。生身の作者は、そこから別の方に歩いてゆく……」という意味のことを書いた。四一篇の詩が手許を離れていった今、むなしさに似た気持のあいだに座っている。このむなしさの底から、わたしは別の方に歩いてゆくことができるであろうか。そうなれるよう強く願っている。
(「あとがき」より)

 

目次

  • 風景
  • あじさい
  • エジプトの壺
  • さくら
  • 飛天
  • 菜種梅雨
  • 三島
  • めくれた空の下
  • 花火
  • いのち
  • 樹木達

  • 赤いランタン
  • 母の海
  • ざくろ
  • ざれうた
  • 断章
  • 死者の宴
  • からを煎る

  • 旅立ち
  • 宇治
  • 松江
  • 金門溪谷
  • 砂丘
  • 浦富海岸
  • 黄山
  • 尾岱沼 
  • 網走
  • 伊良湖
  • 裏石廊
  • 嵯峨野
  • 醍醐 
  • キムチ
  • 俗離山
  • 甕の国
  • 五味子
  • ミラノで
  • ニューハウン
  • フログネル公園で

あとがき

 

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過ぎゆく日 徳田秋聲

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 1926年11月、改造社から刊行された徳田秋聲(1871~1943)の短編小説集。画像は函欠本。

 

目次

  • 過ぎゆく日
  • 折鞄
  • 質物
  • 二人の病人
  • 子を取りに
  • 逃げた小鳥
  • 元の枝へ
  • 挿話
  • 未解決のままに


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街 井田真木子詩集

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 1977年10月、無限から刊行された井田真木子の第2詩集。

 

 川は南から北へ、あなたの内部を流れていく、時には正体不明の死骸を浮き上がらせながら。この形而上の流域に棲む”街”に、ひとはいるのだろうか。彼はA・Dだった。一九五〇年代に産まれている。それは湿地の気をおびた惨劇、あるいはEventonariverといってよかった。川岸の女たちは(まだまだA・Dを産むことができる)と信じている。しかし若年にして、A・Dは奪われる宿命を完璧に生きて痛んだのだ。いまでこそ陽気な一本の木に化けたりもするが、彼が掌を開いたって、飛び立つのはブヨだけだ。あなたは、そのA・Dから洗いざらい盗むことによって豊かになったのであり、生気にあふれた神聖なペキン・ダックに見える。闇を孕む”街”の耳の穴に、あなたが指をさしこんで痙攣するとき、A・Dは、<毒とスープの赤い通り〉を〈泳ぐ男〉となって舌を鳴らすだろう(あの娘のペニスが俺の邪魔をする)と。

会田綱雄


若い精神の特権 田村隆一

 この詩集のヒロイン(あるいはヒーロー)は、むろん、「街」そのものである。この街には川もあれば山もあり、そして海辺もある。主題歌は「毒とスープの赤い通り」。街には死角があって、そこから目に見えない触手がのびてきて、<走る男〉や〈泳ぐ男〉を瞬時にとらえて、地球の暗部を思わせる子宮に誘いこむ。街にも子宮があることを知ったのは、まさにこの詩集のおかげである。<走る男〉と〈泳ぐ男〉の顔は、逆光線にさえぎられてぼくらには見えない。そして、心の空白が、かくもリズミックに、かくもエロチックに表現されたのは、詩集そのものに息づいている若い精神の特権かもしれない。新鮮で活力にあふれている肉感的な「街」に、ぼくは拍手をおくる。<歩いている男〉はひとりもいないからだ。


「夢的」であるとはどのようなことだろうと考え、あらためて「夢」という言葉を眺めてみると、それは「夢想」「夢みがちな」「夢に逃げこむ」等といったファンタジックで非現実的な語感をもっています。しかし実のところ実際に私達がみる「夢」はファンタジーとは程遠いものでむしろ多くの人間のきれぎれの訴えや、途切れがちな実生活の記憶からなっていると私は思います。
 そして、その実生活の記憶とは、満員電車の吊り皮と雑踏の絡まりあう風景、「てのひらにのるこのテープでなんと120分の録音が可能です。」
 といった吊り広告の文句、隣りの席の乗客の誰にいうともない不満、といったこの上なく日常的なものではないでしょうか。
 又、「夢」は幼児期をしばしばみごとに再現してくれますが、同時に現実の精緻な描き手でもあります。
 私はこの詩集で現実がより現実へむかう姿としての「夢」の一性格に似せた一夜にして半生の作品をつくれないだろうかと試みてみました。
(「あとがき/井田真木子」より)

 

目次

  • 追突
  • 街には人がいたか
  • 落下の記憶
  • EventonariverⅠ
  • その道は切れている
  • EventonariverⅡ
  • Eventonamountain
  • 日常の倍数は?
  • 朝・敵意
  • 窓の外は?
  • EventonariverⅢ
  • 軸木
  • 症状
  • 誤謬
  • EventonariverⅣ
  • 仮死
  • 饒舌な森
  • 凍傷の森
  • 変容
  • 崩れゆく午後
  • 午前の蘇生
  • 再び街へ

あとがき


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不合理ゆえに吾信ず 埴谷雄高

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 1961年6月、現代思潮社から刊行された埴谷雄高(1910~1997)の詩篇。装幀は粟津潔


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