1949年5月、新日本文学会から刊行されたアンソロジー詩集。責任編集者は壺井繁治と遠地輝武。装幀は後藤禎二。
目次
林そのものの鳴るごとく(序文) 中野重治
・一九二八年(昭和三年)
・一九二九年(昭和四年)
- 拷問を耐へる歌 田木繁
- あいつ安んぜよ 小林園夫
- シキの娘 松田解子
- おいらの春 髙木進二
- 勳章 宮木喜久雄
- 三月十五日に送る 松崎啓次
- 朝のデモ 仁木二郞
- 買はれた姉妹 白須孝輔
・一九三一年(昭和六年)
- 俺達だ B丸のK
- 眼 杉沼秀七
- 断片 萩原恭次郞
- 橫顏 上田進
- 早春 森山啓
- 若者に 佐藤さち子
- 研究会 橋本正一
- 猫やなぎ 遠地輝武
- 六鄕川の岸 田中英士
・一九三二年(昭和七年)
- 味噲汁 中野鈴子
- 生ける銃架 槇村浩
- アルメニアの兄弟へ 新井徹
- 党よ!指令を 松村作治
- 蕗のとうを摘む子供等 長沢佑
- 最上川の歌 大道寺浩一
- 山上の歌 今村恒夫
- 高い窓 西沢隆二
- 俺達は機械だ!輝かしい音 大江満雄
- 愛する大陸よ 金竜済
- 芝浦 村田達夫
- スパルタクスの道を 上野壯夫
- 窓から風が 山之井諒
- 夜風の中を 伊藤信吉
- ねむの花の咲く家 今野大力
- 召集電報 木下勇
- ドニエプロ河畔の讃歌 佐野嶽夫
- 割引電車で 佐野カズ子
- 紺の胴体 後藤郁子
- 洗濯デー 木村好子
- 合法をのりこえよ! 長谷川進
- 間島パルチザンの歌 槇村浩
・一九三三年(昭和八年)
・一九三四年(昭和九年)
- 軍馬への慰問 小野十三郞
- 天爪粉 榎南謙一
- 赤んぼ產る 伊藤和
- 鉄骨工事場 大元淸二郞
- 壁をのぼる蛆をみつつ 新島繁
・一九三五年(昭和十年)
・一九三六年(昭和十一年)
解說 壺井繁治
日本プロレタリア詩運動・年譜 遠地輝武