2017-08-16から1日間の記事一覧

再婚譚とめさん 筏丸けいこ詩集

1985年8月、思潮社から刊行された筏丸けいこ(1950~)の第1詩集。表紙は、築地仁(1947~)によって撮られたポール・クレー『憑かれている少女』、装幀は菊地信義(1943~)。付録は『再婚譚とめさん』手帖。「女ターザンの(詩的)名器」(藤井貞和)、「…

百年戦争 佐々木幹郎詩集

1978年6月、河出書房新社から刊行された佐々木幹郎(1947~)の第3詩集。装画は父親の佐々木節雄。 目次 Ⅰ 百年戦争 流れるうてなに 恋する銀の舌 午後の会合 手を挙げる 模造の淵 彼等曲馬団は来ないのだろうか Ⅱ 歪んだ円形 斜面 雨の階段 剥奪の歌 閉管楽…

ぼくの第九 君本昌久詩集

1992年5月、蜘蛛出版社から刊行された君本昌久(1928~1997)の第9詩集。表紙・扉絵はマン・レイ。 目次 幻滅 点滴 それから あすは…… 香住 カタストロフィ 虚竜の失踪 詩集航海記 足摺まで 海と竹藪が…… さらば夏の光よ 姫路から 燃える誰そ彼 マン・レイの…

壊れた庭 会田千衣子詩集

1972年2月、山梨シルクセンター出版部から刊行された会田千衣子(1940~)の第4詩集。解説は大岡信(1931~2017)。 これらの詩篇は前詩集「氷の花」以後の、一九六八年から七一年にかけて最近三年ぐらいのあいだに書きました。 私は今まで短かい散文詩形式…

夢 あるひは… 吉原幸子詩集

1976年1月、青土社から刊行された吉原幸子(1932~2002)の第6詩集。装幀は著者。 たくさん生きてゐるつもりなのに、何故、死についてばかり考へるのだらう。実をいへば、この本を私は「死に方について」といふタイトルにしたかつた。不遜を承知、タブーの侵…

露まんだら 森原智子詩集

1985年8月、思潮社から刊行された森原智子(1934~2003)の第4詩集。ブックデザインは勝井三雄(1931~)と石橋晶子。第10回現代詩女流賞候補作。 目次 part-1 春の雪と呼ばれるもの 平林寺 梨のなかの眼 のど笛の色 喧嘩こおろぎ 返信 煙歌 村まつり part-2…

花 土橋治重詩集

1953年1月、日本未来派から刊行された土橋治重(1909~1993)の第1詩集。割付、印刷、校正は内田義廣(1906~1988)。 ここに収めた十九篇は、昭和二十三年から最近までのもののうちから選んだ。ならべ方は逆年順にした。 私はこれらの詩について、あらため…

昨日いらっしってください 室生犀星詩集

1959年8月、五月書房から刊行された室生犀星(1889~1962)の最後の詩集。装幀は著者。 最後の詩集(あとがき) 詩にある大切なものを失はずにゐるかどうか、それを見極めることの難かしさは、まとめた書物のかたちに現はして見ると判る。さういふ私の見解が…