1954年9月、和光社から刊行された女性詩アンソロジー。編者は日本女詩人会。編集委員は、一柳喜久子、佐藤さち子、鈴木初江、壺田花子、中村千尾、山本藤枝。
目次
まえがき 深尾須磨子
- 落花 石垣りん
- 熊の葬いの日に 石川さふら
- 永遠の恋人 石川まき子
- 行楽 市川君江
- 冬を生きて・星 井上淑子
- 今日は日曜日 井上充子
- シカゴ 井上弥寿子
- 土人の証言 茨木のり子
- 冷い夏 早川久仁子
- 漂流してゆく・私の午後よ 西内延子
- 春日抄 二谷とも子
- 富士山頂 丹塚もりえ
- めぐりあい 富倉まり絵子
- 相模野 大野良子
- 墓碑 岡野春枝
- 雪 高田敏子
- 夏の日の或とき 高橋たか子
- 城館 高山泰子
- 歴史 滝口雅子
- 彼方・罅・海よ 武田匡子
- 村をかけめぐるもの 武内利榮
- 小指の眼 I・II 武村志保子
- 火星の下の蘚苔類・光の縞 玉置瑩子
- 煙天国・新しい寓話 壺田花子
- わが麦・今日精神病院へ 永瀬清子
- 午後のレモン水・夜の旅 中村千尾
- 失題 中山きよ
- さくらのころ・窓 上田静榮
- 秘計 上野菊江
- 愛 内山登美子
- 炎の風 梅本育子
- 白いハンドバック 矢野克子
- 一九五四年秋にしるす 山本藤枝
- 水辺・宿縁 山下千江
- 不在 町田志津子
- 汚された雲・海辺の愁い 町田トシ子
- 埴輪の馬 牧野文子
- 復活祭(一九五四)・山上 深尾須磨子
- 雷蝶 後藤郁子
- 一九五四年の悲劇 小山銀子
- あなたの世界は終りだった 手塚久子
- スケート場内で 青田光子
- あの人 阿部富美子
- けし 酒井久枝
- 池と噴水 桜川直子
- 海辺の歌・風媒 佐藤さち子
- 奇妙な公園で・黒と白・九月 沢木隆子
- 樹下の少女・挿話 菊池美和子
- 指 1・2・3・4・5 三井ふたばこ
- 故郷の使者 港野喜代子
- ダイヤルの中の黒い距離 白石かずこ
- 鱒 一柳喜久子
- 巣鴨プリズンにて 関口静江
刊行のことば 中村・壺田