2017-09-07から1日間の記事一覧

水の見た夢 岡島弘子詩集

1977年9月、詩辞詩宴から刊行された岡島弘子(1942~)の第2詩集。装幀は畠山やす。 目次 I 水の色は何色 水の見た夢 ゆるし 水のある風景 石のかたち 芽のかたち 木の世界から Ⅱ プロボーラー 道 跡 迷子 窓 風船 耳鳴り 夢 鼓動 NDLで検索日本の古本屋で…

生誕の波動――歳序詩稿 鈴木志郎康詩集

1981年十月、書肆山田から刊行された鈴木志郎康(1935~)の詩集。 雑誌「ホームドクター」の一九八〇年一月号から十二月号まで、扉の頁に十四行の詩を掲載した。その十二篇の詩を核にして、韻文と散文を書き足して、この一冊の本とした。このような試みは、…

私の男 高木敏次詩集

2015年9月、思潮社から刊行された高木敏次(1968~)の第2詩集(長篇詩)。装幀は夫馬孝。 前作でかなえられなかったことを今作でどれほどかなえられたであろう。願いは始めること、終えることを書き上げることであった。それはまた始められなかったこと、終…

中型製氷器についての連続するメモ 岩成達也詩集

1980年10月、書肆山田から刊行された岩成達也(1933~)の第5詩集。装画は宮園洋。第19回藤村記念歴程賞受賞作品。 目次 I プロポジション メモ1(中型製氷器についての連続するメモ・ユリイカ77・12月臨時増刊号) メモ2(中型製氷器についての連続するメ…

世界の終りのまえに 伊藤聚詩集

1970年7月、思潮社から刊行された伊藤聚(1935~1999)の第1詩集。制作は堀川正美(1931~)・大野健一。 目次 馬の購入 軽い男 水 調理 目測 トレーラー 春遠からじ 君は……… ふくろのなかで ちいさい罐切り 消極的な義務 兵器の夢 毎日 栗鼠が 蔓にまかれて…

雛の帝国 花潜幸詩集

2013年10月、土曜美術社出版販売から刊行された花潜幸の第2詩集。扉絵、装幀は著者。 私は過去をどのように知っているのだろうか。どこかに折り返し点が在るとしたならば、例え記憶の一部にすぎないとしても再会してみたいとの思いからこの詩集を創り始めた…

詩歌の近代 日本の50年 日本の200年 岡井隆

1999年3月、岩波書店から刊行された岡井隆(1928~)の評論集。編集協力は鶴見俊輔(1922~2015)と上野千鶴子(1948~)。カバー写真は、森林太郎『うた日記』(春陽堂、1907)、上田敏『海潮音』(日本近代文学館、1974)、齋藤茂吉『赤光』(日本近代文学…

若い整骨師の肖像 平出隆詩集

1984年10月、小沢書店から刊行された平出隆(1950~)の第5詩集。装丁は菊地信義(1943~)。 この本は、素晴しい自然観察者岩田久二雄氏に捧げられる。氏の手記において私が行き逢った泥、水、火、日射し、風、草木、昆虫、その他の生き物たちに捧げられる…

ポルカ マズルカ 竹中郁詩集

1980年3月、潮流社から刊行された竹中郁(1904~1982)の第9詩集の普及版。第31回読売文学賞受賞。 詩を書きはじめてから何年になるか。詩のまねごとのなら中学生のころにはじめて、今日こっているものもある。 はっきりと、これは自分だけに書けるものだと…

用意された食卓 カニエ・ナハ詩集

2016年4月、青土社から刊行されたカニエ・ナハ(1980~)の第3詩集。装画は中島あかね、装幀は著者。第21回中原中也賞受賞作。 目次 塔 名声 野道 島 亀 土 毬 家主 蛙手 居留守 雪 狐 合羽 岸 小石 月 照明 山端 牛腸 安堵 剥製 枷 世帯 砂箱 小島 NDLで検…

文鳥抄 生路洋子詩集

1979年6月、エコー企画から刊行された生路洋子(1933~)の第5詩集。装釘は大滝俊隆。 文鳥のひなを購入して育てた日々をもとに詩作する それだけならば一冊の本にしてまとめる事など 凡才の私がすれば日常茶飯事か娯楽に見えるだけだからしなかったと思うが…

遠い国から 田辺美砂詩集

1980年4月、沖積舎から刊行された田辺美砂の第2詩集。見返画は中西夏之(1936~2016)、装釘は田中淑恵。 目次 遠い国から 黒いいきものたち 流れるもの あなたの腕に 亡命と帰還 アンダルシアの黒い馬 回帰 皿 雲 雲 鷹 氷山 彼は気が狂っているのだろうか …

今日の契約 桑島玄二詩集

1953年3月、エバンタイ・クラブから刊行された桑島玄二(1924~1992)の第2詩集。 目次 村の縁 山脈の裏側 雉子が卵を生んで 薬草の採取は間違えず 少年よ冷たい砂に 少女よ多いシキタリを 家畜は素直な歩みを 弟はイタチのように 祖父の皮膚はいたずらに乾…

わたしはあんじゅひめ子である 伊藤比呂美詩集

1993年8月、思潮社から刊行された伊藤比呂美(1955~)の第10詩集。装丁は芦澤泰偉、装画はハロルド・コーエン。 『テリトリー論』からずっと詩集が出ていませんね、と人によくいわれますが、いいえそんなことはありません。『のろとさにわ』はもちろん詩集…

天馬の脚 室生犀星

1929(昭和4)年2月、改造社から刊行された室生犀星(1889~1962)の随筆集。題字は下島空谷、画像は裸本。 目次 天上の梯子 月光的文獻 林泉雜稿 詩に就て 文藝時評 映畫時評 和歌 發句 人物と印象 澄江堂雜記 書籍と批評 喫煙雜筆 日錄 自畫像 NDLで検索す…

庭を造る人 室生犀星

1927(昭和2年)6月、改造社から刊行された室生犀星(1889~1962)の随筆集。装幀は岸田劉生(1891~1929)、画像は裸本。 目次 庭 庭をつくる人 木藤の庭 六窓庵 廢園 小栗風葉の庭 深夜の庭 陶器に就いて 竹瀝雜談 壷と花生 しがらき 殘瓦一片 俳道 北枝の…