清水昶

詩の根拠 清水昶

1972年11月、冬樹社から刊行された清水昶(1940~2011)の評論集。装幀は三嶋典東(1948~2012)。 荒涼とゆうやけがながれている。濃霧で汚された東京で唯一残されている美しいものはこの荒涼たるゆうやけぐらいのものだろう。いままで首都にもゆうやけがあ…

野の舟 清水昶詩集

1974年8月、河出書房新社から刊行された清水昶(1940~2011)の第6詩集。装画は駒井哲郎(1920~1976)、装幀は田辺輝男。 わたしが詩を書くときに、いつも衝きあたらざるをえなかったひとつのものは恐ろしいまでに単独な精神の位相のあり方についてでした。…

楽符の家族 清水昶詩集

1985年8月、思潮社から刊行された清水昶(1940~2011)の第14詩集。 風激し麦藁帽子両手からナイフと痩せる少年院 夏 異母姉妹 視姦の司祭とむつみあひ 股間の水曳く花瓶コスモス 春雷や かつて少女の耳愛す血を売らぬ青年たちの桜桃忌 目次 楽符の家族 花の…

ガリバーの質問 清水昶

1993年、五柳書院から発行された清水昶(1940~2011)32冊目の著書。1988年から1993年までに発表された44の短いエッセイ。 ある時代、ある思想に、慣れあうことを、きちんと拒絶することは大変な個人的な「仕事」である。今日のゲンダイシが、ちっとも面白く…

少年 清水昶詩集 1965~1969

1969年永井出版企画から発行された清水昶の第三詩集(書影は新装版)。跋文は石原吉郎。 この数年、わたしは青春の神話のなかで迷っていたような気がする。しかし、神話のなかで育ってきた者にとって、それは生の原質となって重く精神の深みに棲みついてしま…