2017-08-03から1日間の記事一覧

マッチ売りの偽書 中島悦子詩集

2008年9月、思潮社から刊行された中島悦子の第2詩集。装幀は稲川方人。第59回H氏賞受賞。第7回北陸現代詩人賞受賞。 目次 Ⅰ 乗りあげて コカコーラ・ミトン 小川 石動 バックグラウンド 深海 雹が降る Ⅱ 空腹について 塩と客 更地の蛇口 洪水 眠るジャム 樹…

名まえのない歌 伊藤浩子詩集

2008年11月、土曜美術社出版販売から刊行された伊藤浩子の第1詩集。装幀は長島弘幸。 本詩集の最初に収められている「冬」を、いつ、どのようにして書いたか、わたしはよく記憶している。 それは、雪の湖をひとりで運転しているときだった。 等間隔に並んだ…

詩は望郷する 清水昶

1985年8月、小沢書店から刊行された清水昶(1940~2011)の第5エッセイ集。カバー写真は相田昭。 目次 Ⅰ 現代詩の実作とは わたしはわたしの死体を私有している あいうえお哀歌 渚にて 青春 八木忠栄ノート さまよえる魂 辻征夫氏への手紙 若い詩人の戸惑い …

ビスケットの空カン 川崎洋詩集

1986年5月、花神社から刊行された川崎洋(1930~2004)の第17詩集。装幀は熊谷博人。 目次 ビスケットの空カン 繁樹零歳七か月・一九八五年一月 どうやら とぼれる おれはもう よく夢を見る人は 詩ぬき 警報 空 星空 東京の空をめぐるあるラジオドキュメンタ…

宝物 平田俊子詩集

2007年10月、書肆山田から刊行された平田俊子(1955~)の第9詩集。装幀は菊地信義(1943~)。 目次 手洗い励行 カメラ 私見、ゴッホの「Sorrow」 私見、ゴッホの「寝室」 れもん 観光詩 水 環七、十二月十日 宝物 遠い空 ルール 面接、蟻地獄 ビンタ先生 …

似たような食卓 栗原澪子詩集

1989年8月、詩学社から刊行された栗原澪子の第2詩集。装丁は井上リラ。 目次 Ⅰ 庭 家 窓の中 放す それとも思わず 講堂 葉桜 雨の日のスポット 在りしある時 篠 Ⅱ 匂い ライト 声 質問 サークル 名札ケース 冷蔵庫に置き忘れて 空の下 似たような食卓 星の径…

流謫の遠近(るたくのおちこち) 城尾徳昭詩集

1985年4月、審美社から刊行された城尾德昭の第4詩集。カバー陶板は狩野炎立。解説は野間宏(1915~1991)と清水哲男(1938~)。 一九六〇年代の三十代に立てつづけに三冊の詩集を出した。やむにやまれぬ気持ちが食細胞のように、物象を捉え、現象を追い求め…

2000光年のコノテーション 稲川方人詩集

1991年4月、思潮社から刊行された稲川方人(1949~)の第7詩集。長篇詩。カバー作品は吉増剛造。装幀は芦澤泰偉・岩崎美紀。 本書を構成している諸篇のほぼ三分の一は、「ユリイカ」(一九八八年七月号)、「早稲田文学」(一九八八年七月号)、「すばる」(…

死後の世界 黒田三郎詩集

1979年2月、昭森社から刊行された黒田三郎(1919~1990)の第10詩集。 一九七五年(昭和五十年)三月三日朝から呼吸困難を起して、救急車で病院へ運ばれた。危く死ぬところであった。急性肺炎と糖尿病の合併症である。三カ月で退院したが三年余りたっても、…

時間詩集1958 時間同人アンソロジー

1958年5月、時間社から刊行された北川冬彦(1900~1990)主宰「時間」同人たちのアンソロジー。装幀は増田俊之助。 目次 まえがき 作品 長尾辰夫 ふるさとのうた 桜井勝美 原子力社殿(アトミック・シュライン) 町田志津子 時雨 木暮克彦 城 川崎利夫 ウメ…