オウバアキル 三角みづ紀詩集

f:id:bookface:20200731230218j:plain

 2004年10月、思潮社から刊行された三角みづ紀の第1詩集。写真は著者。付録栞は、福間健二「魅惑に満ちた苛酷な世界」、池井昌樹「パンドラの函を破って」、井川博年「切り札登場」、田野倉康一「意外に健全である」。第10回中原中也賞受賞作品。

 

 日本語とはとても自由なものだと思います。ひらがなやカタカナや漢字、どれも素晴らしく締麗です。それらの文字を使って、詩は綴られてゆきます。私にとって、詩は書いた(或いは詩に書かされた)時点で全てノンフィクションに成ります。痛くて泣いて仕舞う時もあります。それでも私は書き続けなければなりません。酸素を吸い込んだら二酸化炭素を吐き出す様に。
(「あとがき」より)

 

 

目次

  • 私を底辺として
  • 快晴の過程で
  • 低空
  • 新世界
  • ソナタ
  • 冬のすみか
  • ケモノ道
  • 八月十五日
  • パレードのあと
  • イマワノキワ
  • マグノリア
  • 雷鳴
  • 妄想癖
  • はじまり
  • 残像
  • ヒューストン
  • 地平線が見える
  • 回想電車
  • 乾いた隙間
  • こおりおに
  • アリバイ
  • 理由
  • 帆をはって
  • ただれた世界
  • きす
  • 休日に
  • 夜鷹
  • 私達はきっと幸福なのだろう

 

NDLで検索
hontoで検索