1939年5月、大觀堂書店から刊行された本庄陸男(1905~1939)の長編小説。装幀装画は中村善策(1901~1983)。
書評等
1972年1月、晶文社から刊行されたアレクサンドル・グリーン(1880~1932)の冒険小説。飜訳は安井侑子(1937~)。装画はタチヤーナ・トルスタヤ(1951~)。
書評等
憂愁書架
うちゅうてきなとりで
Focus on sanity 北総の一隅より
1957年4月、新潮社から刊行された長谷健(1904~1957)による北原白秋(1885~1942)の伝記的フィクション。装幀は装幀は野島青玆(1915~1971)。
私は、白秋が郷里柳川を去った年の十月、同じ柳川の地に生まれた。そして、白秋が青春を謳った同じ空気と水とに育った。
その私が、若き日の白秋を描こうと永い間念じてきたのは、ごく自然の帰趨だったといえよう。しかし、ここに描かれた小説は、白秋の伝奇小説ではない。白秋を取巻く周囲の人々、特に白秋が、「常に兄弟のやうに親しんだ友人の一人……」と誌している親友とをモデルにした、純然たる私の創作である。私自身の若き日の、精神史の一端ともみられるかもしれない。(著者)
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1934年4月、厚生閣から刊行された十一谷義三郎(1897~1937)の随筆集。
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