2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

麻布仙台坂の日曜日 朝倉勇詩集

1986年8月、思潮社から刊行された朝倉勇の第5詩集。装幀は柳町恒彦。装画は著者。 小学校時代に僕は芝公園に住んでいて、そこは芝区であった。いま住んでいる港区元麻布は、当時は麻布区で、それに赤坂区を加えた三つの区で現在の港区がつくられた。港区元麻…

猫笑う 長嶋南子詩集

2009年9月、思潮社から刊行された長嶋南子の第4詩集。 仕事を辞めた。四十年近く働いてきて、身についたも のは早寝早起き早食いだった。これからは遅寝遅起き遅食いにする。 仕事をしているあいだに、家族が増えて減って振りだしに戻り、いまやサンデーまい…

朝奏楽 磯村英樹詩集

1992年11月、飛天詩社から刊行された磯村英樹の詩集。装幀は磯村ひかり。 目次 誕生日に 花 春 光る足 バラ喘息 旅の窓から 青梅雨の女 また立ちかへる水無月の おくのほそ道 若狭の八百比丘尼 浪速の食いの物語 ある風景 言えないことば 妻くい道中 夢の母…

ただ在るもの 加藤忠哉詩集

1991年2月、舷燈社から刊行された加藤忠哉の第4詩集。装画は竹久野生。「同時代」同人。 目次 林のそばの家族 ふるい人形 市況 百鬼夜行 海辺で 断念の殻 岩の上のロープ 繭 月下美人 ある銅版画のまえで 青い風景 断崖で 龍の国で 夜の潮 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 岩よ あとが…

父の日曜日 加藤温子

1991年10月、思潮社から刊行された加藤温子の随筆集。 目次 Ⅰ 築地明石町 父の日曜日 皇后陛下の父上 神田神保町一丁目 殿様 地名 「いわく不可解」 勲章 ブンカ論 みのべさんの弁当 芳ヶ平 アネサン ピアノ 魚 リリーマルレーン Ⅱ パリケードの中の希望 早…

火の國 西村皎三詩集

1942年11月、興亞日本社から刊行された西村皎三(1902~1944)の詩集。 目次 序詞 神鄕高千穗に詣でゝ 皇紀二千六百一年十二月八日 詔書遂に下る 捕虜、たそがれの丘を降る 十二月八日、夕暮の歌 青竹蛇 空戰終る あるパイロットの風景 青竹蛇 若き飛行隊長 …

山根火土志詩集

1973年8月、謙光社から刊行された山根火土志(1933~)の第1詩集。 目次 酉歳Ⅰ ふるさと マンシュウ ヒロシマ――わが輪廻 グリンプス・オヴ・トウキョウ かまくら Ⅱ 薔薇と乙女 きみに(その七) 祝婚歌 ミトゥナ讃歌 鎮魂譜――さがアルス・アマトリア 嵯峨の稚…

詩で歩く武蔵野 秋谷豊

1998年10月、さきたま出版会から刊行された秋谷豊(1922~2008)によるアンソロジー。装幀は田端克雄、写真は鈴木旭。 目次 はじめに武蔵野 山林に自由存す 国木田独歩 武藏野 ―其一― 村野四郎 故園悲調(一) 村野四郎 草雨亭 田中冬二 凧揚げ 清岡卓行 き…

草の雷 木下和郎詩集

1977年5月、私家版として刊行された木下和郎(1932~1990)の詩集。表紙題字は立野松雲。 目次 Ⅰ 草の雷 女の子と私の唄 破戒と蜜蜂 健吉のこと 昭和十九年 秋 石切丁場 萩の花 ことしの秋に 佐世保港にて 八月九日 夜 曼珠沙華 家葺きどん 法川(のりごう)…

電話'83 清野裕子詩集

1985年9月、青磁社から刊行された清野裕子の第2詩集。装幀は青沼光一。 目次 Ⅰ 姓 知らない一日 選択について 荷 水のほとり 待つ 名前二題 遺失物 Ⅱ 沈丁華 電話'83 巣 食事 北区 風 四月 女の名前 電車の中で 敵について 万国旗 あとがき NDLで検索日本の…

新興川柳運動の光芒 坂本幸四郎

1986年11月、朝日イブニングニュース社から刊行された坂本幸四郎による新興川柳の評論集。 目次 序 田辺聖子 第一章 近代川柳のおこり 1井上剣花坊と『大正川柳』 2剣花坊の作品 第二章 田中五呂八の雌伏 1『大正川柳の』星 2五呂八の青春 第三章 新興川…

伏流の石 柴崎聡詩集

1977年7月、花神社から刊行された柴崎聡の詩集。 目次 寒暖計 寒暖計 冬 石 伏流の石 石と麦 斧 首 舟 耳 釘 釘抜き 亜麻布 伏流 首切れ川 羽化 刈入れ 言葉 カトンボ 石蟹 蛇 足 手 胎 階段 歴史 研 吸血鬼 吸血鬼 木枯し紋次郎 子連れ狼 机 あとがき NDLで…

ほんとうのぼくの問題 小田川純詩集

1977年11月、エポナ出版から刊行された小田川純の第1詩集。エポナ現代新鋭詩集1。装幀は筒井宏子、装画はながよしかよ。 目次 Ⅰ.からっぽの空 不在の男 0(ゼロ) 自殺の風景 からっぽの空 空の写真 ことば氏 からす ふけのフィルム Ⅱ.朝鮮の虐殺 硫黄島 海…

詩の原故郷へ 詩的反復力Ⅱ 1993-1997 鈴木比佐雄

1997年12月、本多企画から刊行された鈴木比佐雄(1954~)の詩論集。 目次 二十世紀の「現実喪失」と「内部生命」高仲陽生さんへの手紙(1) 二十世紀の「虚無」と「自由の時間」高仲陽生さんへの手紙(2) 「葦原」「絶後の記録」「共存共貧」の思想 高仲陽…

さよなら三角 青山かつ子詩集

1995年6月、詩学社から刊行された青山かつ子(1943~)の第3詩集。「暴徒」同人。 目次 Ⅰ 晴れた日 蛇のいる店 風船 弟 幻燈会 川 村芝居 寒牡丹 貝殻 Ⅱ 揺れながら 沼のほとり ずれていく 縫う 蠅 砂の中 水 プラナリア 夜の食卓 めざめると Ⅲ 鍋 おゆきさ…

青銅の首 佐藤朔詩集

1987年5月、思潮社から刊行された佐藤朔の第1詩集。 目次 Ⅰ 青銅の首 あさき夢みし 使者 ヤシャガ池いまだ涸れず 薔薇炎上 またも明治は 時間 大過去 現在 前未来 未来 四季 春祭 落葉 夕焼 白鳥 軽井沢今昔 トナカイの首 獄中歌 ECUMESDUCIEL Ⅱ 季節はづれ…

色葉散らし 西村宏一詩集

1995年9月、すみなわ詩社から刊行された西村宏一(1930~)の詩集。 目次 月夜に釜を抜く 犬も歩けば棒にあたる 律儀者の子だくさん 割れ鍋にとじ蓋 年寄りの冷や水 得手に帆を上げ 盗人の昼寝 子はかすがい 文はやりたし書く手は持たぬ 葭の髄から天覗く 旅…

やさしい恋うた 福中都生子詩集

1971年6月、葦書房から刊行された福中都生子の第5詩集。ブックデザインは滝本明、川崎彰彦。 目次 風葬 やさしい恋うた さみしい男Kに 娘のころにねがったことば 酋長ジェロニモ ジャクリーンの涙 サパタのソンブレロ マロニエの五月 ガジュマルの樹の下 シ…

神戸文学史夜話 宮崎修二朗

1964年11月、天秤発行所から刊行された宮崎修二朗(1922~)による神戸文学史。天秤パブリックス。 目次 この本の主なことがら はじめに 明治一年から一〇年まで 明治一〇年から二〇年まで 明治二〇年から三〇年まで 明治三〇年から四〇年まで 明治四〇年か…

偏奇館閨中写影 亀山巌

1970年7月、有光書房から刊行された亀山巌(1907~1989)による永井荷風論。著者自装。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

往復書簡 原和男詩集

1988年8月、狼境舎から刊行された原和男(1942~)の詩集。装画は寺田澄史。 目次 万福寺 イワシの頭 車中 「?」とか「ごろ」 ナポレオンと田虫 中年のチンドン屋 レンタサイクルで 美濃国分寺跡 美濃路の松並木 聖夜 台所特別対談 石投げ 巨大な輪 間人 忘…

H・Eの生活 松林尚志詩集

1976年10月、無限から刊行された松林尚志の第1詩集。装幀・口絵は北山泰斗。 詩を書き始めたのは、「無限」が創刊され、村野四郎先生から投稿を勧められたのが機縁であるから随分長い年月が経ってしまったことになる。この間、詩を細々と書き続けてこられた…

時禱集 加藤温子詩集

1994年3月、思潮社から刊行された加藤温子の第4詩集。 目次 《Ω》のテーマ I Fioretti 沼沢地帯 浦賀水道 繋船 山麓 シャリフ通りの窓辺から Sarahの日 Ode カール・ルドウィッヒ哀歌 雅歌 アジア 広場・・十一月 Legend ハミングバードの囁く日 投影図 あと…

虹のかけ橋 小島千加子詩集 

1982年3月、沖積舎から刊行された小島千賀子(1928~)の第1詩集。装幀は宗方禮。 去年の暮、私が絵と字の個展をやつてゐたとき、小島千加子さんの詩集のゲラ刷りが舞ひこんだ。それは予想外の、全くの驚きだつた。小島さんとのつきあひは十何年か二十何年か…

紫の時間 堀内幸枝詩集

1954年6月、書肆ユリイカから刊行された堀内幸枝(1920~)の第1詩集。 目次 紅い花 二重ガラスの縁の幻想 紫の時間 樫の木と茶梅の木の話 寂念の刄 不気味な時計 曇天 木綿傘に包まれて 哀れな少女と娘の記 曼珠沙華 午睡 悪夢 NDLで検索Amazonで検索日本の…

人間の骨 詩人・槙村浩の波乱の生涯 土佐文雄

1966年10月、新読書社から刊行された土佐文雄(1929~1997)による槇村浩(1912~1938)の評伝。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ツルゲーネフ散文詩 ツルゲーネフ/中山省三郎

1946年4月、八雲書店から刊行されたツルゲーネフの散文詩集。翻訳は中山省三郎。 目次 セニリア 田舎 會話 老婆 犬 競争相手 乞食 「耳傾けよ、愚かしき者の審判(さばき)に」 満足してゐる人 処世訓 この世の終末 マーシャ 馬鹿者 東方傳記 二つの四行詩 …

隕石の寢床 中村正常

1955年8月、芸術社から復刊された中村正常の短編小説集。底本は改造社版(1930年)。 目次 赤蟻 アリストテレスの後裔 隕石の寢床 時計の下の求愛 ポコの蜜月 ヨキ伯母さん物語 總理大臣のジャンケンポン NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで…

ぬすびとはぎ 丸山真由美詩集

2002年2月、湯川書房から刊行された丸山真由美の第2詩集。 目次 小骨の取り方 襟巻 ギリシャの帽子 旋律――ラフマニノフ交響曲第二番第三楽章 散歩 川面 虚血性 小指の先ほどの 蝉 月夜の晩 向こう見ず 春の葬い 黄揚羽 黄泉比良坂(よもつひらさか) 白いボ…

青木健作短篇集

1983年9月、春陽堂書店から復刻された青木健作の短編集。底本は1928年10月、春陽堂から刊行された。装幀は岡落葉氏。 目次 峠の夜 鼻 錆びたる鍬 寢部屋の人々 影なき人 嫁ぐ前 K――博士と刺客 行ける所まで 文字の印象 彷徨 大風の朝 五位鷺の死骸 骨 謎 鳩…