2019-04-11から1日間の記事一覧

日について 栗原澪子詩集

1995年10月、詩学社から刊行された栗原澪子の第3詩集。 目次 Ⅰ わたくしがわたくしに与えた栄誉 例題 ぼんぼり 主従 長考 マスターのVocabulary 雲の上1 雲の上2 後朝 台風あけ いい加減になさいよ Ⅱ 砂糖水 蚕種指導所 避病院 依存 裸足 「大いなる西部」…

東京 清水哲男詩集

1985年10月、書肆山田から刊行された清水哲男の第11詩集。表紙は渡辺華山「一掃百態」より。 ひとりの、ささやかな表現者として生きつづけるということは、たえず自己の空虚に突きあたりつづけるということでもある。その空虚さのなかで、空虚そのものを対象…

たびげいにんの唄 西條嫩子詩集

1984年4月、彌生書房から刊行された西條嫩子(1918~1990)の詩集。装画は前田伸子。 誰しもその人生には予想もせぬクライマックスがあると言われている。私は昭和四十四年の初秋と、昭和四十五年の夏、自分を支えてくれた二人の男性、夫と父をつづけて失っ…

麻布仙台坂の日曜日 朝倉勇詩集

1986年8月、思潮社から刊行された朝倉勇の第5詩集。装幀は柳町恒彦。装画は著者。 小学校時代に僕は芝公園に住んでいて、そこは芝区であった。いま住んでいる港区元麻布は、当時は麻布区で、それに赤坂区を加えた三つの区で現在の港区がつくられた。港区元麻…