1944年4月、潮文閣から刊行された早川幾忠の評論集。早川は金子薫園門下の歌人。画像は裸本。
目次
序
- 戦場文學としての短歌
- 支那事變の短歌
- 大東亜戦争の海戦の歌
- 大東亜戦争歌集の印象
- 愛國百人一首朗読朗誦の句切の問題
- 愛國百人一首句切表
- 歌を作る勤労青年諸君へ
- 勤勞短歌の實際
- 短歌は職域文撃であり地方文學である
- お百姓曾禰好忠
- 國民文學としての短歌
- 日本文學の飛躍表現法
- 日本的ことばづかひ
- 生きたことばと死んだことば
- 國語には死語も廃語もない
- 尋常藝術
- 知力で解けない世界
- いい歌は誰にもわかると言ふわけにはいかない
- 心の底の問題
- 生れつきの気品の事
- 歌は私文學である
- 萬葉的である喜び
- 歌と知識
- 自己客觀
- 歌に思想を盛入れるといふこと
- 作歌と苦勞
- 年功と力量
- 沈潜の深い歌を味ふ工夫をせよ
- 決戦下の作歌態度の一つ...
- マンネリズム
- 訴へるといふ事
- 借りものの装飾
- 本當の素人歌でない素人の作品
- 既成熟語既成成句と短歌
- 肉體から響く歌
- 個體の直感
- 自分自身に即するといふこと
- 眞實といふこと
- 不斷著の精神
- 調子の個人性
- 對象に即きすぎないこと、句切のこと
- 上の句下の句
- 三十一字の形式は古典ではない
- 三十一字の形式は土俵のごときものである
- 歌と詞書
- 歌壇時評抄
- 現代短歌の日常性
- 歌の音数様式に就いて
- ことばの新鮮味
- 線路を行く歌
- 表現の上手下手