1978年4月、私鉄文学集団から刊行された森上多郎の詩集。装幀は吉見敏治。
目次
Ⅰ 車掌詩集
- 雨
- 遅刻
- 故障
- 争議の日
- 初夏
- 夜明け(1)
- 夜明け(2)
- 雨
- 後悔
- スケッチ
- 夕暮れの前に
- 冬夜抄
Ⅱ 風の針
- 風がいつか唄った歌が
- 一九五二年
- 棘の森の中で
- 貧乏の底辺で
- 時計の針の上で
- 関東の仲間たちに
- 風の針
- 盛夏
- はらわたのうた
- はらわたの夜
Ⅲ 反戦・平和
- 戦争は……
- 無名戦士の墓に
- 母たちの祈り
- 思い出
- それらの過ぎていった夏に
- 暗い影
- 火星
- 内難
- 一、試射場
- 二、砂
- 三、浜
- 四、村
- 日本の顔に
- 汚染された活字
Ⅳ 四月のある午後 詩集<四月のある午後>
- 1.三〇・一賃金闘争
- 職場委員会に
- 冬の午後
- 風景から
- 弱音なんか吐くな
- かあちゃんに
- 眼
- 底の底の底の底では
- 2.三一・一賃金闘争
- 夜と風と川と
- 針は同じ時刻を示さない
- 氷雨
- 中央委員会で
- ストライキ
- 台風にならないか
- 四月のある午後
あとがき・解説をふくめて
跋 近藤計三