世界のために泣く夜 東京子詩集

 2007年5月、土曜美術社出版販売から刊行された東京子の詩集。クリエイティブディレクションは武藤雄一、アートディレクションは安田由美子、デザインは岡崎智弘。

 

 私の趣味は散歩です。今までいろいろな所を散歩しました。
 一人で、二人で、時には大勢で。それは東京、鎌倉、京都、北海道、パリ、ヴェニス……日本海に面した町、太平洋に接した都市。
 散歩の途中でいろんな事に出会い、人に出会います。ベンチで歌っていた老婆、手をつなぎ合う恋人たち、うなだれる男、泣く女、飛ぶ鳥、笑う花……。やがて心の中に呟きが生まれます。その呟きは何処へ行ったのか? 私が詩を書くこと。それは私の呟きに答えてくれる、誰かの呟きに答えること。
(「あとがき」より)

 

目次

  • 楽園
  • 恋人の街
  • 蟹が青い目をして
  • 失恋
  • ロケット
  • 転落死
  • 真っ青な夏
  • 人魚誕生
  • 私の靴と私の足
  • 整形美人の娘
  • スパンコールドレス
  • スリップドレス
  • コットンドレス
  • 可愛い不安
  • 不安の先
  • 野原
  • ネオンと私

  • いつか死ぬ時が来るんだね
  • あれから
  • 死んだヒーローの歌をうたうな
  • 或る詩人に
  • 詩が今、僕らの元に戻り来たらん
  • 二十一世紀のクリスマスツリー
  • 世界のために泣く夜があってもいい
  • ラブサンスーション

  • 一九八九
  • 散歩

 

あとがき

 

 


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