1971年1月、理論社から刊行された足立巻一(1913~1985)の第3詩集。装画は津高和一。天秤パブリックス9。
第二詩集『石をたずねる旅』(一九六二年)以後の作品の一部を集めた。作品はおもに『天秤』『BLACKPAN』『詩学』『南北』などの諸誌に発表したものである。
造本は、もっとも金をかけないで、という条件で、畏敬する理論社社長小宮山量平氏にすべてをおねがいしたら、美しい本にしていただいた。また、同社藤井良氏にたいへんお骨折りをいただいた。感謝する。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
- 断崖の道
- 走り過ぎたもの
- 海辺の砂漠
- 海からすぐ田
- 冥府さがし
- 海辺から
- 風花
- 季節風
- 墓銘採集
- いつか、なん度か出かけた町
- ガマグチのようなあかんぼう
- ブルドッグ
- 幕
- キジをかくす
- 栗色の炎
- 影が燃える
- 雨季
- 渇く
- 青いタテガミの馬
- 雨の速度
- 晩夏の活火山の旅
Ⅱ
- 頭
- 凧
- 銅鐸
- 石ころ展覧会
- 鷲
- 駅
- 猫
- 修験者
- 鳥刺し
- 幽霊船
- 霧
- 干潟
- 異端者の動物
- 土石流
- 滝
- 『茶の本』
あとがき