1964年6月、朝日新聞社から刊行された佐々木たづ(1932~)のエッセイ集。刊行時の著者の住所は世田谷区成城町。
目次
第一部 ロバータ 話してきかせましょう
- 八月四日の悲しい出来事
- 耐えられぬ真白い太陽の光
- 視神経を圧迫する蓄膿の手術
- "ゆがんだ世界"が私をさいなむ
- "半年"に空しい希望を託して
- お母さま、足が立たない!
- 小康を得てラジオを楽しむ日々
- 初めて味わうさびしいお正月
- やむなく高校を三年で中退
- 西洋医学から漢方治療へ
- 私は完全に両眼を失明した!
- 英語、点字、そしてタイプを習う
第二部 ロバータ あなたの力を貸して下さい
- 安住の世界を童話創作に求めて
- 母の助けをかりて童話を書く
- 初めての童話集を出版
- 児童福祉文化賞を受賞
- 転機――盲導犬への心のいざない
第三部 ロバータ 覚えているでしょう
- 英国盲導犬協会へ申請の手続き
- 申請は受理された! 英国へ旅立つ
- ハックスレイ・ロード二十二番地
- リーミングトン訓練所に入る
- 同僚五人と仲よく訓練開始
- 待ちに待ったロバータとの対面
- 盲導犬に対する二つの鉄則
- ロバータとの真剣な訓練
- すぐれた指導で訓練に自信を持つ
- 訓練所の親切なスタッフたち
- 愉快な私の仲間の横顔
- また会う日まで、さようなら
- 帰国の機内で見せたロバータの能力
第四部 ロバータ さあ歩いていきましょう
あとがき