1973年11月、昭森社から刊行された黒田三郎(1919~1980)の詩集。
この詩集は、昭和四十六年春から、翌四十七年夏までに書いた詩のなかから、二十一篇を選んで構成した。昭和四十六年夏刊行の、「定本黒田三郎詩集」に収録した未刊の詩集「羊の歩み」につづくものである。
なお、収録した詩は、「ユリイカ」「民主文学」「鳥」「岩礁」「四季」「みなみの手帖」「現代詩手帖」「関西文学」「歴程」「粒」「詩界」「文芸春秋」「詩学」「小さな蕾」「山蔭文学」「本の手帖」などの雑誌、および「社会新報」に発表したものである。
(「あとがき」より)
目次
- ふるさと
- 出発
- ある日曜日
- 数える
- 証明
- 石神井通信
- 見ることもなく
- 風を喰う
- 焦慮
- 浮んでは消え
- 喪失
- 頰に吹く風
- 山小屋で
- 河童の渡り
- 夢のそとへ
- たくさんの田圃
- 禁止
- 新しく
- ひとつの駅をすぎて
- 旅の終り
- ふるさと
あとがき