2005年4月、思潮社から刊行された糸井茂莉の詩集。
目次
・私のために整えられた寝台には次のものが
- 暗い夢の空地
- 夜/窓
- 珠の軌跡
・アルチーヌの先をゆく昏睡状態は、漂う瓦礫の
- 名づけられぬもの
- 恍惚と愉悦と
・獣たちや相次ぐ暴風雨にもかかわらず、アルチーヌは
- 寝覚めの逍遥
- 伝令
・この眠りの国々の枠を超えてアルチーヌは
- 繭のかたちの
- 読書するアルチーヌ
- 光の轍
・このうえない意気消沈のさなかに突然出現しても
- (生まれえぬ人称)
- (彼/彼女)
- (彼のテクスト)
- (緩衝地帯)
- (彼女のテクスト)
- (物語となって)
- (わたしは書く)
- (アルチーヌ)
・アルチーヌは難なく都市の名を
- ア
- ル
- チ
- ー
- ヌ
・アルチーヌの膝のうえに開かれた本は、暗い日にだけ
- (百頭女)
- (彼女たちのための一本の杭)
- (読書室は火と燃えて)
・時にぎこちない手つきのせいで、私のではない頭部が
- 炎の騒乱
- わたしは火/わたしは呪文
- わたしのアルチ